こんにちは おともだち！
え！？
ぼく かぜさんだよ
かぜさん？
うん！
ぼくにのって おそらをさんぽしようよ
うーん えーと ママにきかなくっちゃ
そう パパにきいてくる
いいよそんなこと いっしょにいこうよ！♪
うーんうーん いこうかな どうするカフ？
おにいちゃんがいくなら いってもいいけど どーしよーかな
−−おばあちゃん、かぜさんといっちゃったの？
さあねえ、いったかもしれないねえ
でも、ちゃんと晩御飯のときにはいつものようにお家にいたわ
−−３歳以降はお洋服もう作らないんですか？
毎年お兄さんの洋服屋さんは誕生日に洋服を作ったわ
１５歳の誕生日の時の服はそれはそれは素敵でしたよ
女の子はきれいな刺繍のワンピース
男の子は体にぴったりあったクロッケー服
美味しいケーキをご馳走になったあと
ふたりで野原に遊びに行ったの
夕暮れになったけど二人とも帰ってこないので
両親が心配して野原に探しに行ったけど
いないの
それから毎日毎日探したけど見つからないの
そうして
お兄さんたちも妹たちもあきらめかけていたころ
ある日
野原の方からあの子たちが帰ってきたのよ
女の子は赤ちゃんを抱いて
男の子は１歳くらいの男の子と手をつないでね
−−あ わかった
そのちっちゃい男の子と
それからー 赤ちゃんは女の子でー
二人は大きくなって
それから
それからー
そうそう
それから
昔むかしのこと、ある村に小さな兄妹がいたのよ
二人はきょうだい喧嘩もしないでとても仲良し
妹がちょうちょがほしいって言うと
お兄ちゃんは虫捕り網を持ってきて追いかけてつかまえて
妹に、ほらって言って見せると
わあ かわいいって言って
でもかわいそうだから逃がしてあげてって言うの
お兄ちゃんは妹の言うとおり逃がしてあげたわ
−−なーんだ
始めにもどってる！
そーねえ ぐるぐるものがたりは これでおしまい おもしろかった？
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