恭平の宇宙旅行


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第三章　作戦

（一）

　「ケリー殿、私たちの歴史についてお話ししましょう」
　王様はある時、こう言われました。
　「ケリー殿の言われたように、我々も原初の生命から進化したことを解明しております。ただ、それがこのモルガモンにおいてであるかいなかは歴史には留められていません。私たちの祖先は、はるか遠くの天空から舞い降りたと言う伝承もあります。それはともかく、モルガモンには、太古の昔、海がありました。今は地下深く海は埋没しています。その海で生命が誕生し、あなた方の地球と極めて類似した形態の生物が進化し、猿人が生まれ、我々人間になりました。ただ、大きさがすべて地球のおよそ十分の一でした。科学も我々は発展させました。ご承知のとおり、モルガモンの表面はあなた方の言う砂金でおおわれており、その下にはダイアモンドの層があります。この層の厚みは１ガム、あなた方のスケールで言えば１０メートルあります。当然極めて堅いものです。これを掘削する技術を開発しました。あなた方の世界で言うレーザーです。
　モルガモンのエネルギー源は原子番号９８です。あなた方のいうカリフォルニウムです。びっくりされましたか？鉱床があって、今後数千年の需要を満たすほどの埋蔵量があります。
　このエネルギーを使ってレーザーを発生させ、ダイアモンドを加工します。
　次に、いわゆる砂金のことですが、画面を見て下さい」
　王様は、画面を赤色レーザーで示しながら、
　「これは、実は、虫の糞です」
　これには恭平もびっくりしました。
　「訳するとすればゴールデンバグとでもいいましょうか。黄金虫、でしょうか、まさに、この虫は糞の中に大量の金の化合物を含んで排泄するのです。走査顕微鏡で見てみましょう」
　見ると、細い繊維で編んで作った籠のような構造物です。
　「濃縮された海水を好んで摂取するこのゴールデンバグは、体内で使用した代謝物質格納容器の使用済みの物を排泄するのです。この構造に大量の金が使われているのです」
　「過去にまだ海が地表にあった頃、ゴールデンバグは全盛期を迎え、このように大量の排泄をしました。それが砂金です」
　「ふー！」
　「ダイアモンドの起源は未解決です。現実に存在する以上、これを利用しない手はありません。それで、この宮殿も、すべての建造物、機械、もろもろの家具はすべて、金とダイアモンドを基本にして造られています。もちろん、原子番号２６の鉄も、２９の銅も３０の亜鉛もあります」
　「ふーん、ほー、まことに信じられない」、船長もクレッカさんもびっくり顔。
　これは、大変なことだぞ。第二次遠征隊がここに来たらアステカどころの騒ぎじゃないぞ。大変な惨事になる。うーむ、これはどうしたものか。そのあとに続く王様の話は気もそぞろで、船長の脳中はぐるぐるまわる走馬灯みたいになってしまいました。
　気がつくと王様の話は終わりに近づいていました。
　「そういうわけで、簡単でしたが、お分かりになりましたでしょうか」
　「ええ、ええ、大変よく分かりました。実に意義深いお話でございました、陛下」
　「さ、それではどうぞ中央広場にお出で下さい。今宵はモルガモンの月も美しく輝いておりますぞ」
　一同は、さっさと歩いてゆくとあっという間に王様たちを後ろに残してしまいました。
　「速すぎるぞ、もっとゆっくりゆっくり」、船長がみんなに言いました。

　中央広場です。国中の人たちがもうすでに集まっているようです。色とりどりの服装、髪、靴、スカーフ、マント。
　一行が到着すると、わーっという大歓声が湧きあがりました。
　そして、王様の一行が到着すると、怒涛のような大歓声です。
　バアアーンン
　大きなシンバルの音が鳴り響き、なにやら大きな声がスピーカーで流されました。始まりの合図なんでしょう。
　花火が上がりました、何本も何本も。見事です、大輪、複雑花火、流れ花火、ススキの穂花火、線香花火のお化け、いや、見事見事。
　ご馳走はだれでもどれだけでも食べていいみたいです。大きな踊りの輪が広がりました。楽しい楽しいお祭りでした。
　ケリー船長は楽しいことは楽しかったんですが、ちょっと考え事をしています。でもそれはあとでみんなと一緒に考えようと思いました。それだけ今日のこのお祭りは心躍るものでしたから。
20:01 2012/10/12 to be continued

　楽しいお祭りが終わって、船長たちは王様にお暇ごいし、宿舎に帰りました。
　「いやあ、楽しかったなあ」
　ケリー船長もクレッカさんもアリスさんも、恭平もミエットも大満足です。
　「ところで、みんな」
　ケリー船長が真顔でみんなに話し始めました。
　「王様の話を聞いて驚いたことがある。もちろん、金とダイアモンドのことは地球に報告したけれど、カリフォルニウムのことだ。これは地球のエネルギー問題を一挙に解決してしまうが、地球の文明にとっても危険なことだと思うんだ。もし、第二次遠征隊が何年後かにモルガモンに到着して、なんらかの協定を結んだとしても、我々はモルガモンの人たちに比べてこのサイズだ、巨人だ。地球の過去の歴史が繰り返されるんじゃないか。アステカとかインカのようなことが起きるんじゃないか。モルガモンの人たちの優しさを踏みにじって、金とダイアモンドを手に入れて地球に持ち帰る、それだけではない、モルガモンを植民地にして、占領してしまう。モルガモンの人たちを奴隷にしたりペットにしたりしかねない。その上、カリフォルニウムの資源を知れば、宇宙船の建造にどれほどコストがかかっても、今、地球のためにどれほど現在の地球資源が必要であろうとも、それを無視して、厖大な資源を使って宇宙船を建造し、この惑星に来ようとするだろう。
　私はそれを思うと、これは心配ではなくてまさに、起こりうる最悪のパターンだと思うんだ」
　船長は話し終えてしばらく沈黙した。みんなも初めての考えに当惑していたが、
　「みんな、どう思うかな。クレッカ、どう思う？」
　「うーん、確かに、そういうことは起こりうると思いますよ。金とダイアモンドだけでもエルドラドじゃないけど、前代未聞の大発見になるし、ましてや、カリフォルニウムになると、まかりまちがえば、惑星規模の破滅すら起こりうるんじゃないかな。核爆弾の開発のことを思えば、地球ではやりかねない」
　「そうですね、」アリスさんが話し始めました。
　「私もそう思います。モルガモンの人たちは優しい心の持ち主です。私たちをこんなに歓迎してくれています。王様も女王様も、すべての住民の人たちもこんなに温かく私たちに接してくれています。金とダイアモンドを加工してこのように素晴らしい建造物を作る技術を持っています。まだ、よくわかりませんが、きっと医療技術も進んでいると思います。これだけの文化と交流すれば、地球は良くなってゆくと思います。けれど、船長のおっしゃるとおり、地球の歴史はこれを否定しているのかもしれません。純朴な民族の信頼を踏みにじって黄金を略奪した歴史が、このモルガモンに起きないとは限りません、いや、起きるのではないかと思います」
6:34 2012/10/14 to be continued

　恭平は思いました。人間の欲望、大人たちの欲望、国家の要望、人間の歴史。ダーウィンの進化論のとおりに原初の細胞が進化して人間が誕生したけど、人間が誕生しなければどんな地球のままでいただろう、なぜ人間は戦争してきたんだろう、なぜ科学は人を殺す武器を発明したんだろう、なぜ人は金を追い求めるんだろう、なぜダイアモンドを欲しがるんだろう。金は金属として科学にも必要だけど、ダイアモンドも金属なんかの加工のために必要だけど、金やダイアモンドで指輪やネックレスを作るし、欲しい人もたくさんいるし。人間って、地球のために役に立ってんだろうか。
　「ねえ、ミエット、どう思う？」
　「そうね、わたしは、船長の言われるとおりだと思います。学習室で読んだことがあったけど、インカやアステカの話、ほんとに情けなかったわ。人間ってあんなに野蛮なのかしら。鉄砲を作って、それを人に向けて撃って、神さまの再来かと思うほど尊敬されてたのを踏みにじって、黄金を略奪して、あんなのひどい。このモルガモンでもおんなじことが起こるかもしれない、そんなことさせちゃいけないわ」
　恭平はミエットを見直しました。うん、そのとおりだ。
　「ぼくもそう思うよ。人間って、確かにすごい文明を作ってきたと思うよ。狭い地球で、はるか遠くの宇宙のことまで解明したんだから。だけど、戦争もするんだよな、おかしいよな」
　「戦争するのは大体、男よね、男って体が大きいからなんでしょうが、暴力的。だから、なんでも人の物でもなんでも力で奪いたくなっちゃうのね。でも、キョウヘイはちがうわよ」、ミエットはウィンクして言ってくれたから恭平はふっと笑いました。
　「そうか、みんなもそう思うんだな。それでだ、ぼくは作戦を練ろうかと思うんだ」
　「作戦？」、おもわずみんな合唱しました。
　「明日、もう少し、王様とお話しして、地球の歴史などもお話して、残念だけども、地球の危険性を承知して頂き、地球の遠征隊がこの惑星に着陸するのは極めて危険であることを、我々の迫真の演技で芝居して、地球に緊急報告するのはどうかなって考えたんだ」
8:47 2012/10/14 to be continued
　「それは、なかなか難しい芝居になりますね」、クレッカさんが言いました。
　「仮にその緊急報告が届いたとして、我々の流した情報がそのまま信じられたとして、金とダイアモンドが大量にある事を知った以上、万難を排して宇宙船を飛ばしてくるんじゃないでしょうか。まして、カリフォルニウムのことを知ったら、きっと飛んできますよ」
　この日はこれ以上話が進みませんでした。とりあえず、明日、王様に報告を続けて、それから考えようということになりました。
　 9:15 2012/10/14 to be continued

（二）

　翌日、船長たちは王宮をご訪問し、王様にご挨拶しました。王様は女王様を伴い、大臣、科学者、識者たちを呼んで大宮殿に集まりました。
　「王様、今日は地球の歴史についてお話したいと思います」、船長は宮殿の白壁にプロジェクターで映しながら話を始めました。
9:39 2012/10/14 to be continued
　「これからご説明する中で、年という単位を使いますが、これは、地球における年でありますのでご承知置き下さい。地球の１年は、地球が太陽の周りを一周する時間のことです。モルガモンの１年は地球の５６０年に相当します。地球の一日はほとんどモルガモンの一日と同じです。
　我々は、自分たちのことを人類と言っていますが、人類が誕生したのは、５０万年前でした。それからいくつかの種の移り変わりを経て、最後に現代の人類が１万年前に誕生しました。
　石器や土器を作る時代を経て、５５００年前から青銅器を作る時代となり、５０００年前から、四つの大きな文明が栄えました。メソポタミア、エジプト、インダス、黄河の文明で、これらは大きな河川の流域に築かれ、王国を形成しました。
　３０００年前から鉄を作る時代になり、鉄を使った武器の登場で新しい国家が興り、古い国家は滅ぼされてゆき、エーゲ文明が発展しました。この文明はその後の地球文明に長く影響を及ぼしました。政治、思想、建築、文芸、すべての分野で極めて高度な発展をしました。
　しかし、高度な文明を支えたのは、戦争に負けて奴隷となった人々の土地や労働力でした。
　大きな変化が起きたのは、２２００年前です。ローマ共和国と言う国家が興り、１００年ほどでローマ帝国と言われる強力な国家に成長しました。かつての四つの大文明の内の二つ、メソポタミアとエジプトを含み、さらに領土を拡げ、現在の地球の国家のいくつかの原形を創りました。
　四つの大文明の残りの二つの内、インダスで帝国が興きるのはまだ後のことですが、黄河では、帝国が早くから興りました。３０００年前に周が興り、２２００年前に秦という帝国が一瞬続いた後、ローマ帝国の頃に漢という大きな帝国が興りました。
　１４００年前、メソポタミアにイスラム帝国が興り、７００年前にオスマントルコ帝国に占領され、オスマントルコ帝国はローマ帝国の・・・」
10:45 2012/10/14 to be continued
　ケリー船長の話が進むたびに変化するプロジェクターの画面が面白くて、恭平は興味シンシン。世界地図が広がって新しい国の名前が出るたびにズームアップ、当時の画面、時としてムービーがタイミングよく出てくるので、学習室で見たよりも面白いと思いました。
　やがて場面はアステカの話になって行きました。
　「ローマ帝国が滅んだ後の領域に興った国々の中に、極めて野心的な国がありました。スペインです。大きな帆船を仕立てて、未知の海を探検し、当時知られていなかった大陸を発見しました。それは北アメリカ大陸と南アメリカ大陸でした。北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の間のここに、アステカという国がありました。今から５００年前のことです。
　「当時、スペインを始め近隣の国家では、武器として銃や大砲を作っていました。銃というのは、鉄で作った砲身から鉛の弾丸を発射するもので、こんな形をしていました」
　ああ、これか。恭平が学習室で見たことのある長身の火縄銃だった。
　「この火縄にあらかじめ火をつけておいて、引き金を引くと火薬の入っている皿の蓋が開いて火縄の先が落下し火薬に点火すると、この小さな孔から火花となって直ちに弾丸が入っている薬室内の火薬に引火し、一気に燃焼して弾丸が発射される、という仕組みです。
　火薬というのはかなり前から発明されていました。黒色火薬というのですが、文字通りまっ黒で、中国、四大文明の一つが誕生したところですが、そこで当時の更におよそ１０００年くらい前に発明されていました。原子番号６の炭素と、原子番号１６の硫黄、原子番号１９のカリウムと原子番号７の窒素と原子番号８の酸素の化合物、の混合粉末です。これが空気中の酸素と反応して爆発的に燃焼するわけです。
　われわれの地球の大気は、窒素が８０パーセント、酸素が２０パーセントであり、モルガモンとほぼ同じです。
　このような武器を装備した５００人ほどのスペインの遠征隊が、アステカを侵略したのです」
10:18 2012/10/21 to be continued
　そうか、当時はこんな銃でも、アステカにとっては信じられないほど強力な武器だったんだな、恭平は思いました。
　「彼らは上陸して一年も経たないうちに一方的な戦いでアステカを征服し、住民を奴隷にし、金銀などの財宝を略奪して本国に運びました。１０００万人以上あったアステカの人口は数十年後には、１００万人にまで減少してしまったと、記録されています。住民の虐待や虐殺、彼らが持ち込んだ病原菌に対して住民が免疫を持っていなかったことなどによると考えられています」
10:31 2012/10/21
　恭平は、まるで自分の罪を告白しているような気持ちになりました。こんなことがあっちゃいけない。地球の歴史にこんな残酷なことがあったなんて、恥ずかしい。隣を見るとミエットも悲しい表情をしています。
　「このような悲劇はこれ以降も地球の歴史で繰り返されました。武器を改良し、弱い文明を征服し、同じ文明同士でも戦争が繰り返されたのです」
　「休憩しようと思いますが、王様、よろしいでしょうか」
　ケリー船長はふうっと息をついて、操作卓から離れ、みんなのところに戻ってきました。
　「ちょっと疲れたな、コーヒーでも飲もうか」
　「船長、お疲れ様、よく理解できました」、アリスが船長にコーヒーを持ってきました。
　ケリー船長は、目をつぶってコーヒーの香りを確かめ、しばし、黙考しました。
10:50 2012/10/21

（三）

　「ぼくはね、こう思うんだ」、ケリー船長が話し始めた。
　「このモルガモンはあまりにも地球の欲望をそそりすぎる。いままで繰り返し考えてきたけど、我々地球人はモルガモンを死滅させる毒ではないだろうか。ちょっと言い過ぎかもしれないが。幸い、後続の宇宙船が来るまでに時間がある。なんとかしてこの惑星に来させないようにしたいと思うんだが、みんなはどう思うだろうか」
　クレッカさんが、船長を見て言った。
　「船長、それは考え過ぎじゃないですか。また、仮にそうであったとしても、地球のこれからの歴史にかかわるあまりにも重大な外挿です。確かに、イメージとしてはアステカ的な事態が起きることも想像できますが、我々の一存で方向を決めるのはむしろ恐ろしいことじゃないかな。歴史は多数の人の考えと行動で作られていくと思うんです。それを、たとえ、我々が一番先に考える立場にあったとしても、この惑星に来させないように工作するというのはむしろ、危険な考えじゃないですか？」
　「クレッカさんの考えも一理あると思うわ」、アリスが言いました。
　「どうでしょうか、シミュレーションしては？」
　「シミュレーション？」、クレッカさんがアリスに聞きました。
　「ええ、船のアインシュタインたちにシミュレーションさせるんです。考えられる全ての状況を与えて、地球にとって最も望ましい方法を探すんです。
　地球にとって最も望ましい、というのはどういうことなのかも、いまは想像できませんけど、シミュレーションを重ねていくうちにわかってくるのではないかと思うんです」
　「なるほど、それはいい案だ。みんな、どうかな」、船長の顔が輝いて来ました。アリスは自分の意見が採用されたので、紅潮しています。
　みんな、納得したので、じゃあ、この後の説明は簡潔に終わらせようと、ケリー船長は言って、みんなはホールに戻りました。
22:30 2012/11/16 to be continued

地球への通信文原稿(極秘）
我々は着陸してから放射能値を計測していたが、非常に高い数値が観測されている。
地域により高低があるが、22.85シーベルトから135.42シーベルトまで記録された。 これは地下数十メートル以下にある放射性元素鉱脈が原因と思われる。
資料によれば、1シーベルトの被爆で10%の死亡率があるとされており、極めて危険な惑星である。
現在、被爆度は危険な状態にあり、これ以上長期の滞在は不可能になった。
到着から現在までの観測値データを送る。
地球の放射能をこれ以上増やしてはいけない。
送信は本日で最後になる。
オーバーザレインボー船長　ケリー

20:54 2014/11/05
　「キョーヘイ」
　「キョーヘイー」
　「ウン？」
　「いつまで寝てんの？もう寝ぼすけなんだから」
　「ああ、夢見てたよ」
　「なんの？」
　「ウン、昔の夢。ほら、ケリー船長の作戦のこと」
　「ああ、あれね、よくやったわねえ」
　「まったく、ああ、ケリー船長たち、どうしてるかなあ」
　「パパー、ママー」
　「あらあら豆台風がやってきたわ、ふたつも！」
　「はーい、みんな、手を洗ってね、ごはんよ」

　思えば、モルガモン救出作戦は見事に成功して、地球は第十惑星のことは忘れたようです、一部の人を除いては。でもこの話はまたいつかお話しましょう。
　作戦が終わって、モルガモンの人たちに祝福されて、キョウヘイとミエットは結婚しました。
　あれから十年経ちました。いまでは可愛い男の子がパパとママをてこずらせています。