つぎのひの ゆめで、わたしは いつものように のはらの みちを あるいていました。ほほに つめたいものを かんじたので みあげると、ゆきでした。
こんなときは はやく いえに かえって あったかい こーひーを のむに かぎります。いそぎあしで あるいてゆくと とつぜん、ひゅんと なにかが めのまえを よこぎりました。ゆきが つもりはじめた はらっぱに てんてんと あしあとがついています。なんだろうなと おもって ちいさな あしあとを つけていってみました。
あしあとは はやしの なかに つづいていました。そのあたりには ゆきは なくて かれはが つもっていました。で、あしあとは わからなくなって、そんなものかと おもって かえろうとして ふりかえると、このこが いたんです。しんぞうが どきっと しました。
きんいろの つのが いっぽん、まっしろい かお、あおい め、ぴんくの はな
こどもが おめんを かぶっているのかと おもって、こんにちわって いったら、くびを かしげている
とつぜん ざっと かぜが ふいてきました。かれはが まいあがり、うずを まき、やがて かぜは やみました。いつのまにか あのこは いなくなっていました。