STARSEEKER
2022.10.2
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かみのけ美しきおとめはからすのもてきたるコップにワインを注ぎて みなみじゅうじを仰ぎ
ケンタウルスに乗りて おおかみから逃れ
ほを張りてポンプを回し ろくぶんぎとらしんばんにてうみへびから逃れ
ともより降りておおいぬに導かれ いっかくじゅうに会いぬ
ふたごとこいぬは かにとやまねこに戯れ
ししとこじしは走り去り おおぐまとこぐまはりょうけんに追われゆく
きりんのぎょしゃの車に乗りて おうし引くオリオンに会釈す
がかはとけいを見てちょうこくしつに入り ちょうこくぐもて はととうさぎと ほうおうに戯れるくじらとうおを描き
ろを焚きてエリダヌスを渡り おひつじ食むさんかくのペルセウスの館に着きぬ
カシオペアとアンドロメダはケフェウスを呼びて我を迎う
はくちょうはとかげに驚き こぎつねは隠れ いるかは潜り こうまは走り去る
ペガススはみなみのうおを咥え やぎの負えるみずがめに入れ つると飛び去りぬ
けんびきょうもちたるインド人が ぼうえんきょうを覗けば
たて持ついてが放つやはわしを逸れて へびつかいが持てるへびに当たり さいだんのさそりを驚かす
てんびんにじょうぎを載せ ヘルクレスはことを弾きてりゅうを切り
かんむりをうしかいに持たせて おとめに捧げぬ
かみのけ座
エジプト王プトレマイオス3世の王妃ベレニケは、アフロディーテ神殿に捧げた自らの髪が紛失したのに怒り、神官たちを処刑しようとした。
神官たちは神が美しい髪を天にあげ星座にしたと弁明し賞賛された。
おとめ座
ゼウスの姉であるデーメーテルは娘ペルセポネーを冥府の神ハーデースに強奪された。
デーメーテルはゼウスに訴え、ゼウスは冥府から戻すようにとハーデースに命じた。
ペルセポネーは冥界のザクロを食べたため戻れず、8か月は天上に、4か月は冥界に過ごすことになった。
おとめ座は春から夏にかけて見え、冬には見えない。
からす座
アポローンに仕えるからすは、ゼウスに捧げる水を汲むように命じられ盃を持って出かけた。
途中、イチジクを見つけて熟すのを待って食べ、水汲みを忘れた。
蛇に邪魔されたためと嘘をついたため、アポローンはからすを4本の釘で天に打ち付けた。
コップ座
水汲みを忘れたからすが持っていた盃。
みなみじゅうじ座
大航海時代、天の南極の方角を知るために使われた。
ケンタウルス座
上半身が人で下半身が馬のケンタウルスは不死で、特にケイローンはアキレウスなどの英雄や医術の神を教育した。
おおかみ座
古代メソポタミアの神話上の獣に由来する。
ほ座
かつての巨大な星座アルゴ座が分解されて、アルゴ号の帆の部分。
ポンプ座
1670年代に使用された単気筒式の真空ポンプ。
ろくぶんぎ座
1680年代の天体観測用の六分儀。
らしんばん座
1750年代に設定され、アルゴ号の羅針盤。
うみへび座
ヘラクレスが退治した怪物ヒュドラ―。
９つの首を持ちそのうちの一つは不死身だったが、切り口を火で焼いて岩の下敷きにして退治した。
とも座
かつての巨大な星座アルゴ座が分解されて、アルゴ号の船尾。
おおいぬ座
鍛冶の神ヘーパイストスがゼウスのために造った猟犬ライラプス。
ライラプスは雌狐を追いかけたが捕まらず、ゼウスは両者を石に変え、ライラプスを天に上げた。
いっかくじゅう座
1600年代に不変性と堅固な貞操の象徴として描かれた。
ふたご座
スパルタ王妃レーダーの双子の息子。兄カストールの父はスパルタ王で、弟ポルックスの父はゼウスで不死。
戦いでカストールが死ぬとポルックスはゼウスに二人で不死を分かち合いたいと願い、ゼウスは二人を天に上げた。
こいぬ座
豊穣と葡萄酒の神ディオニューソスからワインの製法を教わったイーカリオスにはマイラという飼い犬がいた。
イーカリオスは村人にワインの製法を教えようとしたが、ワインを毒と誤解されてイーカリオスは殺された。
イーカリオスの娘とマイラはイーカリオスの墓を見つけ悲しみのあまり自殺した。
ゼウスはこれを悼みマイラを天に上げた。
かに座
ヘーラクレースがヒュドラー（うみへび）と戦っているとき、
同じ沼に住んでいる化け蟹カルキノスがヒュドラ―に加勢してヘーラクレースの足を挟んだが、踏みつぶされた。
ゼウスの妻ヘーラはこれを哀れに思い、天に上げて星座にした。
やまねこ座
1680年代におおぐま座とぎょしゃ座の間の隙間を埋めるために設定された。
この星座を見るには、やまねこのような鋭い目が必要と言われた。
しし座
ヘーラクレースの１２の冒険の最初が化け物ライオン。
弓でも棍棒でもかなわず、最後に首を絞めて殺した。
こじし座
1680年代にしし座とおおぐま座の隙間を埋めるように設定された。
おおぐま座
月の女神アルテミスの従者カリストーはゼウスの子アルカスを籠り、アルテミスは憤慨してカリストーを追放した。
ゼウスの妻ヘーラ―はこれを知って憤り、カリストーを大熊に変えた。
アルカスは成長して狩人となり、大熊を見つけて槍で突こうとした。
これを見たゼウスは二人を天に上げ、カリストーをおおぐま座にアルカスをこぐま座にした。
こぐま座
ゼウスの子アルカスを身ごもったカリストーは大熊に変身され、大熊を殺そうとしたアルカスは小熊となって天に上げられた。
りょうけん座
1680年代に北側の犬アステリオンと南側の犬カラが設定された。
きりん座
1610年代に旧約聖書でリベカがイサクに嫁ぐときに乗るラクダを記念したとして、一時らくだ座と言われた。
ぎょしゃ座
鍛冶の神ヘーパイストスの子エリクトニオスは、生まれつき足が不自由だったが、アテーナーに育てられ、アテネの王になった。
戦車の扱いがへーリオスのように巧みだったのでゼウスが感嘆し天に上げて星座にした。
おうし座
ゼウスは王女エウロペーをさらうために白い牡牛に変身し、クレタ島に連れて行った。
オリオン座
海の神ポセイドーンの子、恋多きオーリーオーンは最後にアルテミスと恋仲になったが、アルテミスの兄アポローンは二人の仲を許さなかった。
アポローンは毒サソリをオーリーオーンの元に放ち、驚いたオーリーオーンは海に逃げた。
遠くの海を頭だけ出して歩くオーリーオーンを見て、アポローンはアルテミスにあれを射ることができるかと言った。
弓の名手を自認するアルテミスは即座に弓を構えて射た。
矢は命中し、それがアポローンであることを知ったアルテミスは激しく泣いた。
生き返らせることを冥府の王ハーデースに願ったが叶えられず、せめて空に上げるようにゼウスに願った。
月の女神アルテミスは銀の車で夜空を走るとき、オーリーオーンに逢う。
がか座
1750年代に画家とパレットと名付けられ、19世紀半ばに画家と設定された。
とけい座
18世紀半ばに振り子時計をモチーフとして設定された。
ちょうこくしつ座
1750年代に彫刻家のアトリエとして描かれ、1840年代に採用された。
ちょうこくぐ座
1750年代に版画に用いる道具がリボンで結ばれて描かれ、1840年代に定着した。
はと座
1590年代に小さな鳥が描かれ、1590年代にはと座の姿になり、1610年代にノアの鳩と記された。
うさぎ座
エーゲ海のドデカネス諸島のレロス島には野ウサギがいなかった。
あるとき野ウサギが連れてこられて今度は増えすぎ、作物が荒らされ飢餓により人口が減った。
そこで島の人々はウサギを撲滅し、戒めとしてウサギを星座とした。
ほうおう座
1590年代描かれ1600年代に知られるようになった。不死鳥フェニックスをモチーフとしている。
くじら座
エチオピア王ケーペウスの王妃カッシオペイアは自分は神々よりも美貌だと自負した。
神々は怒り、娘のアンドロメダーを海の怪物ケートス（くじら）の生贄にさせた。
そこへメデューサを退治して通りかかったペルセウスが、メデューサを怪物に見せて石にした。
アンドロメダーはペルセウスの妻になり、アテーナーが星座として天に上げた。
うお座
美の女神アプロディテーとその子エロースがユーフラテス川のそばを歩いていたところ、
腰から上は人、下は蛇の怪物テュポンが現れた。
驚いた二人は川に飛び込み、2匹の魚が二人を背負って避難させた。
ろ座
18世紀にフラスコを加熱するための炉として設定された。
エリダヌス座
太陽神へーリオスの息子パエトーンは、父の息子であることを自慢していたが、友人たちは信じなかった。
友人たちに見せるため、父の操る太陽の馬車を借りたが、技量がなく、馬車は暴走した。
ゼウスは馬車を止めるために雷を落とし、パエトーンはエーリダノス川に落ちて死んだ。
おひつじ座
アッティカの西にあるボイオーティアの王の双子の兄妹が、継母のために生贄にされそうになったとき、
ゼウスは金の毛皮の雄羊を遣わし、二人を乗せて逃げさせた。
妹は途中、手が滑って海に溺れたが、兄はカフカース地方のコルキスまで逃げて、コルキスの王にこの羊を生贄に捧げた。
さんかく座
ギリシャ文字のデルタに似ているので、デルトートンとも呼ばれていた。
ナイル川の三角州を表すとも伝えられている。
ペルセウス座
ゼウスとダナエーの子ペルセウスは、領主に命ぜられてメドゥーサの首を取りに行った。
アテーナー、ヘルメースらの助力を受けてメドゥーサを倒した。
海の怪物ケートス（くじら）をメドゥーサの首で石に変えてアンドロメダーを助けた。
カシオペア座
エチオピア王の妃カッシオペイアは自分の美貌は海の女神に優ると自惚れていた。
海の神ポセイドーンは怒り、災害を起こした。
災害を止めるにはカッシオペイアの娘をケートス（くじら）の生贄にするように命じられた。
アンドロメダ座
母カッシオペイアのためにケートスの生贄にされたアンドロメダーはペルセウスに助けられた。
ペルセウスの妻となり、6人の子を産み、アテーナーにより天に上げられた。
ケフェウス座
エチオピア王ケーペウスはカッシオペイアの夫で娘はアンドロメダー。
はくちょう座
ゼウスは女神ネメシスを恋し、ネメシスはいろいろに姿を変えて逃げた。
ネメシスがガチョウに変わったところをゼウスは白鳥になって追い、ネメシスはゼウスの子を産んだ。
とかげ座
1690年代に設定された。
こぎつね座
1680年代に設定され、ガチョウをくわえた小さなキツネと呼ばれた。
いるか座
紀元前7世紀、吟遊詩人アリオンが船旅をしていた時、彼の持ち金を狙う船員に殺されそうになった。
死ぬ前に琴を弾かせてほしいと願って許され、琴を弾き始めた。
するとイルカの群れが集まってきて、アリオンが身を投げるとイルカが背にアリオンを乗せて故郷に連れ帰った。
その功績が称えられて星座になった。
こうま座
ケンタウロスのケイローンの娘ヒッペがかどわかされて妊娠した時、父に知られることを恐れ山に隠れた。
ヒッペは父に見つからないように自分を雌馬に変えるように神々に祈った。
アルテミスは聞き入れ、ヒッペを星座にした。
ペガスス座
ペルセウスがメドゥーサの首を切り落としたとき、胴体からペーガソスが生まれた。
ペーガソスは飛び立って女神たちの住むヘリコン山に着き、岩を蹄で撃ったところから泉が湧き出た。
みなみのうお座
シリアの豊穣の女神デルケトがユーフラテス川の近くの湖に落ちたとき、大きな魚に助けられた。
やぎ座
神々がナイル川で宴をしていたとき、怪物テューポーンが現れ、驚いた神々は動物に姿を変えて逃げた。
ヤギの頭をした牧神アイギパーンは下半身だけが魚になり、その姿をゼウスが星座にした。
みずがめ座
青春の女神へーべーは不死の酒ネクタールの給仕をしていたが、ヘーラクレースの妻となり給仕する者がいなくなった。
ゼウスは鷲の姿になってトロイアの王子ガニュメーデースをさらい、ネクタールの給仕をさせた。
つる座
16世紀に設定された。さぎ座、フラミンゴ座と変わったのち、最終的につる座に戻った。
けんびきょう座
1750年代に、みなみのうお座の一部を切り取って設定された。
インディアン座
1590年代にマダガスカル、東インド諸島の原住民をモデルにして設定された。
ぼうえんきょう座
18世紀に設定された。当時主流の非常に長い鏡筒の屈折望遠鏡。
たて座
1680年代に観測施設の再建に協力したポーランド王ソビエスキを記念して「ソビエスキのたて座」として設定された。
いて座
ケンタウルスのケイローンはアルテミスから狩猟を学んだ。
ヘーラクレースの毒矢が誤ってケイローンに当たって死に、ゼウスはケイローンを天に上げて星座にした。
や座
アポロンが巨人キュクロープスを撃ち殺した矢であると伝えられている。
または、愛の神エロースの矢であるとも伝えられている。
エロースの矢は、当たった者を恋の虜にする力がある。
わし座
トロイアの美しい王子ガニュメーデースをゼウスが鷲に変身してさらい、神の宴の給仕をさせた。
へびつかい座
アポローンの子アスクレーピオスはケンタウルスのケイローンから医術を教えられた。
アスクレーピオスは、蛇が薬草で死んだ仲間の蛇を生き返らせるのを見て、死者を蘇らせる術を知った。
冥府の神ハーデースはこれを認めず、アスクレーピオスを殺すようにとゼウスに言った。
ゼウスは雷の矢を落としてアスクレーピオスを家ごと焼いた。
アポローンは激怒したが、ゼウスやハーデースには何もできないので、雷の矢を鍛えた巨人キュクロープスを殺した。
ゼウスはアポローンの怒りをなだめるために、アスクレーピオスを天に上げた。
へび座
かつてはへびつかい座の一部だった。1922年に現在の88星座を定めた際に別の星座とされた。
さいだん座
ゼウスと兄弟たちが、ゼウスの父クロノスと巨人ティターン族を打ち破ることを誓った祭壇。
さそり座
アルテミスとオーリーオーンは恋仲だったという伝えの中では、サソリはアルテミスの兄アポローンが放ったものとされる。
別の伝えでは、アルテミスに無理にせまったオーリーオーンに大地の女神ガイアが怒ってサソリを放った。
てんびん座
正義と天文の女神アストライアーが持っている正義を計る天秤。
じょうぎ座
1750年代におおかみ座とさいだん座の間に設定された。
ヘルクレス座
ゼウスの子ヘーラクレースは王になる予定だったが、ヘーラーの反対でなれなかった。
ヘーラーはヘーラクレースを一時的に狂わせて自分の子を殺させた。
正気に戻ったヘーラクレースは神託を伺い、１２の冒険を行うことになった。
ヘーラクレースはこれを成し遂げて神となった。
１：刃物を通さない皮を持ったネメアーの獅子を絞め殺した
２：九つの首を持つ海蛇ヒュドラ―を退治した
３：脚の極めて速いケリュネイアの鹿を生け捕った
４：エリュマントス山に棲む人食いイノシシを生け捕った
５：ギリシャのエーリス王は牛小屋の仕事を無報酬でさせ、やり通した
６：ステュムパーロス湖にすむ青銅でできた怪鳥を射落とした
７：クレータ島の王ミーノースを罰するためにポセイドーンが送り込んだ凶暴な牡牛を飼いならした
８：バルカン半島の王は旅人をとらえては自分の馬に食わせていたが、この人食い馬を生け捕りにした
９：アマゾーンの女王の腰帯を持ってくることを大洋神オーケアノスの娘から命ぜられ、女王を殺して腰帯を持ち帰った
10：牛を守っていた双頭の犬と番人とメドゥーサの孫を打ち殺して紅い牛を奪った
11：百の頭を持つ竜ラードーンを倒して黄金の林檎を手に入れた
12：冥府の神ハーデースの許可を得て冥界に入り、冥界の番犬ケルベロスを生け捕りにした
こと座
発明の神ヘルメースがリラ（琴）を発明し、アポローンが譲り受け、息子オルペウスのものとなった。
オルペウスの妻エウリュディケ―が毒蛇に噛まれて死に、オルペウスは琴を弾きながら冥府の神ハーデースに会いに行った。
ハーデースは琴の調べに感嘆し、途中振り返らなければ連れ帰ってよいと言った。
しかし、あと一歩のところで振り返ってしまい、エウリュディケ―は連れ戻された。
琴は川を流れてゼウスが拾い、天に上げた。
りゅう座
大地の女神ガイアはゼウスとヘーラーの結婚を祝って黄金の林檎の木を贈った。
ヘーラーは黄金の林檎の木を百の頭を持つ竜ラードーンに守らせた。
かんむり座
クレタ島の怪獣ミーノータウロスを退治しにきたテーセウスは、王女アリアドネーの助力で怪獣を退治した。
二人は島を脱出したが、離れ離れになり、アリアドネーは酒神ディオニューソスの妃になった。
アフロディーテは鍛冶の神ヘーパイストスに冠を作らせ、アリアドネーに贈った。
うしかい座
月の女神アルテミスの従者カリストーはゼウスに誘惑されてアルカスを籠った。アルカスは成人して牛飼いになった。
一説にはアトラスであり、ティーターン神族がゼウスたちとの戦いに敗れて地下に落とされたとき、アトラスだけ残されて天を支えることを命ぜられた。
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