もどる
ぼくが理解した生物学
第1巻
第4話
勉強する？
あぁルミコか、そうだね、そうしよっ
アミラーゼは細胞の外で働くから、そんなところではＡＴＰは登場しないんだろなブツブツ。きっと水の分子の大集団の水素結合とかで囲まれて押し込まれて、すぽっと鋳型にはまって・・・するってーと、水が黒子か！・・・
ちょっとやせたんじゃない？
Merci,mais、世迷い事はそのくらいにして、おししょーさん、お勉強しましょーね
ハイ
それで、と、ぼくはね、髪の毛がどうやってのびていくのか、知りたいんだけど
あれって、全部プロンでできてるんじゃない？
これでどーかなー
おお、電線の束！毛小皮（もうしょうひ、でいいんだろな）という被膜に包まれて細胞が束になってる、ん？細胞？血液がこない・・・死んだ細胞のかたまりだあ
今日はこのくらいにしとこ、またあした
おししょーさん、おやすみなさい
おはよーっ
Bonjour,mon pere おはようございますハート
よーし、きょうは一気に進むぞっ
なんと巨大な構造！毛皮質細胞と毛小皮細胞はルーツは同じ毛母細胞で、毛皮質細胞となったのはだんだん細長くなって、毛小皮細胞になったものは平べったくなって毛幹を包み込む、ということかな。毛幹は毛皮質細胞と毛髄細胞でできてるんだよね。自分の運命を知ってか知らずか、ひたすら前へ前へと後ろからせきたてられて進んでゆくと、その先は結晶世界。
おお、これが毛小皮細胞か。一枚一枚うろこみたいのがひとつひとつ毛小皮細胞なのかな
これはダムの工事現場だ、ピラミッドの建設現場だ。完璧な細胞が整然と並んで変貌してゆく。現場監督は誰だ。役割を終えた毛の後ろに新しい建設が始まり、突き刺す針のように伸びてゆく。
キューティクルというのは毛小皮細胞のあつまりのことだろうけど、近付いてみると南極の氷みたいだな
それにしても、不思議な構造物だ。怒涛のように自分の存在をアピールしてる
うーん、これで分子の形が見えてくるね
これが電線の束の実像か！すごいねえ
毛小皮細胞と毛皮質細胞か、なんか、言いなれてきたね
イメージがわいたよ。サンキュー
どーいたちまちて
バイバーイ
第1巻
第５話