小さな神様 3
29
あるときアンニポッキがお庭を歩いていると、ピンクのはながたくさん咲いていました。この花はずっと前、Ｋこさんがまだ小さかったのを買ってきて、丹精こめて育てたものです。
かわいいはななのでアンニポッキはアンニルに相談しました。

なんというなまえにする？
そうさなー、やっぱ、ローズでいいじゃン？

アンニポッキはアンニファンといっしょにローズのなかにはいりました。

そこはおしろみたいでシャンデリアがいっぱいひかっていました。
大きなテーブルの上にはおいしそうなたべものがたくさんならんでいました。

あるひ、アンニポッキはアンニファンといっしょにアンニルの雲にのせてもらいました。アンニポッキがくものなかにはいると、はねをつけたちいさなこどもたちがたくさん手をつないでとびまわっていました。みんなありがとう、だからこのくも、ういてるんだね。
したをみると、おしろがみえました。アンニポッキはローズの中でみたおしろににてるとおもいました。アンニポッキがおしろのかべのなかにはいると、たくましいおとこのひとたちがたくさん手をつないでならんでいました。みんなありがとう、だからこのかべ、しっかりしてるんだね。