あるひ アンニポッキが のはらを あるいていると しろい ちょうちょが たくさん ひらひら とんでいました。アンニポッキは しろいはねを きいろに そめました。それから のはらには しろい ちょうちょと きいろい ちょうちょが ひらひらと とぶようになりました。
あるとき アンニポッキが つちのなかを あるいていると しろい いもむしが あるいていました。アンニポッキは いもむしに すきとおった はねを つけてあげました。むしは そらを とんで ミンミン なきました。
アンニポッキが のはらを あるいていると あかい はなが さいていました。アンニポッキは はなに みつを あげました。それから みつばちが とんでくるように なりました。
あるひ アンニポッキが やまに のぼると あおい そらが ひろがって いました。アンニポッキは そらに しろい くもを うかべました。
あるひ あめが ふってきて あめが やむと にじが でました。アンニポッキは もうひとつ にじを つくりました。
アンニポッキが うみを あるいていると いるかたちが あつまってきました。アンニポッキは いるかたちに ことばを おしえました。いるかは おはなしが すきになりました。
あるひ アンニポッキが そらを あるいていると とりが とんで きました。アンニポッキは とりに うたを おしえました。それから とりは きれいな うたを うたうように なりました。
あるとき アンニポッキは かみさまの ふるさとに かえりました。かみさまの なかまたちが あつまっていました。アンニポッキは ともだちと たくさん はなしました。でも また もどりたく なりました。アンニポッキは ともだちに おわかれして もどってきました。のはらに しろい ちょうちょと きいろい ちょうちょが ひらひら とんでいました。あかい はなの まわりを みつばちが とんでいました。いるかたちが はなしかけてきました。とりが きれいな うたを うたっています。やがて あめが ふってきて みどりの はが きれいに なってゆきました。あめが やむと にじが でました。にじは にじゅう にじ でした。
22:07 2008/09/08
神様のふるさとから帰ったアンニポッキがある日、小道を歩いていると、いもむしが糸にぶらさがってゆれていました。アンニポッキはいもむしに黄色いおおきなはねをつけてあげました。いもむしははねをひろげてひらひらと飛んでゆきました。
ある日、アンニポッキが葉っぱの中をあるいていると、小さな工場でひかりをあつめて、電池をつくっていました。みんないっしょうけんめい働いていましたので、アンニポッキはなみだがでました。
あるときアンニポッキは、月の山をあるいていました。流れ星がいくつも月の大地におちてきました。アンニポッキは流れ星におつかれさまといいました。
ある日、アンニポッキが本を読んでいると、かなしい物語でした。アンニポッキはたのしい物語にしました。
アンニポッキのふるさとから、なつかしい手紙がとどきました。おまつりがはじまるのです。アンニポッキはふるさとに帰ろうとおもいました。
おまつりは、ふるくから、アンニポッキがうまれるまえから、特別のことがあるとおこなわれました。
手紙にはこうかいてありました。
あたらしいなかまがうまれたので、おまつりをします。
アンニポッキは、あたらしいなかまってどんなこかなって、わくわくしてふるさとに帰りました。
おまつりは、花と虹とちょうちょでいっぱいでした。アンニポッキはともだちと話しました。アンニポッキはたのしくなりました。
ひろい丘に、なかまたちがあつまりました。かわいいあかちゃんの神様です。なまえがえらばれました。アンニファン、おめでとう。ようこそかわいいアンニファン。
アンニファンはにっこりわらいました。
アンニファンがわらうと、みんなもわらいたくなりました。
かわいいアンニファン。きみがわらうと、わらいたくなるよ。
かわいいアンニファン。きみがいるだけで、たのしくなるよ。
かわいいアンニファン。きみのかわいいてをみせて。
かわいいアンニファン。きみのかわいいくちをあけて。
おいしい花の蜜をあげるよ。かわいいアンニファン。
きみがうまれて、こんなにたのしくなったよ。
かわいいアンニファン。そらをみあげてごらん。
まんまるなお月さまも、わらってるよ。
おまつりは、あかつきのひかりが、東の空から、両手をひろげてくるまでつづきました。
アンニポッキはみんなにおわかれをいいましたが、みんなねむってしまいました。アンニファンだけ、にっこりわらってくれました。
アンニポッキはてをふりました。
アンニファンもてをふってくれました。かわいいてを。
さよならみんな。さよなら、かわいいアンニファン。またいつかね。