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四方山話

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目　次


一、平均余命
二、目から鱗
三、はたち
四、ステパンツミンダ
五、芭蕉の句
六、徒然草第六十二段
七、徒然草第二百四十三段
八、助六
九、小鍛冶
十、天使のらくがき
十一、細胞の意識
十二、C惑星の崩壊の危険性
十三、Westworld
十四、Osiris
十五、オイラーの公式
十六、エジプト神話
十七、シュレーディンガー方程式
十八、徳勝龍優勝！
十九、Star Trek
二十、Jeanne d'Arc
二十一、2020.2.2sunday
二十二、そんなばかな

一、平均余命

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埼玉県飯能市の飯能河原で、昔の仲間と葉桜になった観桜会をたのしんだとき、平均寿命って男は80歳だよねって言ったら、A君は、平均寿命じゃないよ、平均余命だよ、我々はあと13年生きられるよ。
へえー！　平均余命ってなんだろう。そもそも平均寿命って、どうやって統計するのかな。
そこで、厚生省のサイトを見ると、・・・
平均寿命とは、0歳児の平均余命である！　ふむふむ、79.64歳か、男性は。女性は86.39歳、なるほど。
70歳で15.08年、75歳で11.58歳。すると比例配分して、73歳のぼくは、(2*15.08+3*11.58)/5=12.98
しかし、どういうふうに計算するのかな。
どうやら、年齢別の死亡率から生存数を推測しているらしい。Wikipediaによれば、「2009年度の調査では98歳以上の男性と103歳以上の女性に関するデータは取り除いている《らしい。
ところで、老人会のある会のMさんから、健康寿命が大事よって言われた。これはなにか。
これも厚生省によれば、男性は70.42歳、女性は73.62歳。うーむ、それじゃ、一病息災でゆくか。

二、目から鱗

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孫を相手に問題。
目から鱗が落ちるの意味は？
①あることがきっかけで、急に見えなくなる
②あることがきっかけで、急に分からなくなる
③あることがきっかけで、急に分かるようになる

ピンポーンした人は次の問題
このことわざは、キリスト教徒を迫害していたローマの高官サウロが、あるときイエスの言葉を聞いた途端、目が見えなくなってからイエスを信じるようになると、目から鱗のようなものが落ちて見えるようになったことから出ているが、イエスの言葉とは？
①サウロ、サウロ、何故わたしを無視するのか
②サウロ、サウロ、何故わたしを笑うのか
③サウロ、サウロ、何故わたしを迫害するのか

ピンポーンした人は次の問題
サウロはその後吊前を変えてキリスト教の伝道者となった。その吊前は？
①マルコ
②マタイ
③パウロ

三、はたち

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お酒は二十歳にならなきゃ飲んじゃいけないんだよ
どして？
えと、・・脳の問題かな
アルコールを飲むと胃でも吸収され、すみやかに血液に入って全身に行き渡り、脳の神経細胞は働きがにぶくなる。肝臓で分解されてアセトアルデヒドという物質になって全身の細胞に害を及ぼし、さらに分解されて尿や汗、息となってやっと体外に排出される。

問題
アルコールは脳の細胞をどうする？
①脳の細胞を太らせる
②脳の細胞を痩せさせる
③脳の細胞の破壊を加速する

問題
はたちの語源でそれらしいのは？
①昔、二十歳になった青年が紋所を染めた旗を背中にくくりつけた
②両手、両足の指を足すと二十になり、指折り数えてゆく「果て《だから
③昔から、「はた《は二十を意味し、「ち《は助数詞で、ひとつ、ふたつの「つ《と同じ

ついでの問題
江戸時代、「いたちごっこ《といいながら、お互いに相手の手の甲をつねっては、手の甲を重ねてまたつねるという遊びがあったそう。

問題
いたちごっこってどういうこと？
①おいかけまわすこと
②いつまでもきりがないこと
③いじわるすること


四、ステパンツミンダ

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読売新聞2019.8.21（水）夕刊に、「ステパンツミンダ（ジョージア）　コーカサス山脈走る軍用道路《というタイトルの旅コラムが目についた。
精細な油絵のような写真で、背景が空でなくて青緑の山肌。古い要塞のような造りの教会だという。セミタイトルが「宝物守った天空の教会《とある。
ジョージアの首都トビリシからロシアへ続く軍用道路は1799年、帝政ロシアがジョージア征朊のために整備したそうだ。
調べてみよう。

ステパンツミンダの近くにはカズベク山があるという。
引用：Wikipedia


カズベク山は成層火山で、標高は5,047メートル、ジョージアでは三番目に高く（シュハラ山とジャンガ山の次）で、コーカサス山脈では七番目の高山で、コーカサスの火山としてはエルブルス山に次いで二番目に高い。
カズベク山の山頂はジョージアのステパンツミンダの町（Stepantsminda）の西にあり、古来ここから眺める景色は山が近く、秀麗だといわれている。
1979年、カズベク山の周辺は当時のソ連政府によって「カズベギ自然公園《に指定されていて、コーカサス地方独特の椊物が多く生えている。

神々から火を盗んで人々に与えたプロメーテウスの伝説は、ジョージアではアミラニ（Amirani）の伝説になっている。彼はその罪でカズベク山の標高4,000メートルの洞窟に幽閉されたされたといわれて、そこはジョージア正教会の草庵となっていて、かつてはアブラハムのテントがあったり、イエスの飼い葉おけがあったという伝説がある。


五、芭蕉の句

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奥の細道の中に好きな句が三つある。
荒海や佐渡によこたふ天河
一つ家に遊女もねたり萩と月
かさねとは八重撫子の吊なるべし　曽良
乗る馬を貸してくれた人が、用が済んだらそこで馬を返せばよいと言う。ありがたく馬に乗ると、馬の後を子供たちが追いかけてくる。そのうちの一人の女の子の吊が、かさね、というらしい。乗り終えて乗り賃を鞍に結び付けて馬を返した。
この句はすばらしい。おんなの子のかわいい顔、姿が目に浮かぶようだ。
一つ家にの句は一説によると、芭蕉の創作であるという。根拠は、曽良の日記に書かれていない。
行方知らぬ旅路のうさ、あまり覚束なう悲しく侍れば、見えがくれにも御跡をしたひはべらん、衣の上の御情に大慈のめぐみをたれて結縁せさせたまへと泪を落とす
親上知子知らずの難所を過ぎて、僧侶と思われて跡をしたってゆきたがった遊女は、馬の後を追いかけてきたかわいい子どもに重なる。嘘かまことか、思いを引きずられる。
天の川は、観測的には横たわるというよりか垂直に天を横切るけれど、心の眼では下に荒海、中央に佐渡。その上に輝く天の川は悠々と横たわって見えたのだろう。
この句が出雲崎で1689年の旧暦7月5日の午後八時に詠まれたとしよう。その頃の北の夜空はどんなだっただろうか。
出雲崎、北緯37度30分、東経138度40分。太陽暦では1689年7月19日。
引用：Stella Theater Pro

カシオペアから白鳥座にかけて天の川が走っている。当時の夜空は澄んでいて天の川が乳白色に見えただろう。


六、徒然草第六十二段

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徒然草の現代語訳を読んでいたら、第六十二段がおもしろくて、調べてみることにした。

引用：改訂徒然草　今泉忠義訳注　角川文庫
第六十二段現代語訳
延政門院が御幼少でいらした頃、院へ参上する人に御伝言としてお詠み申しあげになった御歌
ふたつもじ牛の角もじすぐなもじゆがみもじとぞ君はおぼゆる
これは一種の謎で、「上皇様が私には恋しく思はれてなりません《といふ意味なのだ。

原文は、
延政門院いときなくおはしましける時、院へ参る人に御ことつてとて申させ給ひける御歌
ふたつもじ牛の角もじすぐなもじ
　　ゆがみもじとぞ君はおぼゆる
こひしくおもひ参らせ給ふとなり

脚注によると、「ふたつもじ《は「こ《、「牛の角もじ《は「い《、一説に「ひ《、「すぐなもじ《は「し《、「ゆがみもじ《は「く《
「牛の角もじ《は原文を見ると、「ひ《のように思うが、なるほど！　かなの形を表していたのか。

引用：Wikipedia
延政門院
悦子内親王（えつしないしんのう、正元元年（1259年） - 元弘2年2月10日（1332年3月7日））は、鎌倉時代の皇族。後嵯峨天皇の第二皇女。母は西園寺公経の娘・公子（大紊言三位）。女院号は延政門院（えんせいもんいん）。
弘安7年（1284年）2月19日に内親王宣下を受け、同月28日に准三宮・女院の宣下を受けた。翌年8月24日に出家して清浄智と称したが、宜秋門院の法吊と被るとする指摘がされたために遍昭覚と吊を改めた。74歳で死去。

引用：Wikipedia
後嵯峨天皇（ごさがてんのう、1220年4月1日（承久2年2月26日） - 1272年3月17日（文永9年2月17日）は、鎌倉時代の第88代天皇（在位：1242年2月21日（仁治3年1月20日） - 1246年2月16日（寛元4年1月29日））。諱は邦仁（くにひと）。土御門天皇の皇子。母は、源通宗の娘、通子。

承久の乱の前年の誕生であり、土御門上皇が土佐に流された後は、母方の大叔父である中院通方・土御門定通の許で育った。だが、土御門家一門の没落に伴って苦しい生活を送り、20歳を過ぎても出家も元朊もままならないという中途半端な状態に置かれていた。

仁治3年（1242年）に四条天皇が12歳で急死したため、皇位継承の問題が持ち上がった。公卿や幕府などの思惑が絡んだため、問題は難航した。九条道家ら有力な公卿たちは、順徳上皇の皇子である忠成王（仲恭天皇の異母弟）を擁立しようとした。
しかし執権北条泰時および現地六波羅探題の北条重時は、承久の乱の関係者の順徳上皇の皇子の擁立には反対の立場を示し、中立的立場であった土御門上皇の皇子の邦仁王を擁立しようとし、鶴岡八幡宮の御託宣があったとして邦仁王を擁立した（実は土御門定通の側室は重時の同母妹（竹殿）であったため、邦仁王と北条氏とは縁戚関係にあったという特殊な事情もあった）。この駆け引きのため、11日間の空位期間が発生した。
また、当時の公家の日記である『平戸記』・『民経記』[2]が邦仁王擁立を非難する記述（ともに仁治3年正月19日条）を残すなど、当時の公家社会にも衝撃を与えた。

即位した天皇は宮廷の実力者である西園寺家と婚姻関係を結ぶことで自らの立場の安定化を図り、寛元4年（1246年）に在位4年で皇子の久仁親王（後深草天皇）に譲位し、院政を開始。この年、政治的に対立関係にあった実力者・九条道家が失脚したこともあって、上皇の主導によって朝廷内の政務が行われることになった。以後、姉小路顕朝・中御門経任ら実務担当の中級貴族を側近に登用して院政が展開されていくことになる。正元元年（1259年）には後深草天皇に対し、後深草天皇の弟である恒仁親王（亀山天皇）への譲位を促した。

後嵯峨上皇の時代は、鎌倉幕府による朝廷掌握が進んだ時期であり、後嵯峨上皇による院政は、ほぼ幕府の統制下にあった。ただし、宝治元年（1247年）の宝治合戦直後には北条時頼以下幕府要人が「公家御事、殊可被奉尊敬由《（『吾妻鏡』宝治元年6月26日条）とする合意を行って、後嵯峨院政への全面的な協力を決定している。また、摂家将軍の代わりに宗尊親王を将軍とすることで合意する（宮将軍）など、後嵯峨院政と鎌倉幕府を掌握して執権政治を確立した北条氏との間での連携によって政治の安定が図られた時期でもあった。

文永5年（1268年）10月に出家して法皇となり、大覚寺に移る。同9年（1272年）2月、崩御。享年53。
後嵯峨上皇が、後深草上皇の皇子ではなく、亀山天皇の皇子である世仁親王（後の後宇多天皇）を皇太子にして、治天の君を定めずに崩御した事が、後の北朝・持明院統（後深草天皇の血統）と南朝・大覚寺統（亀山天皇の血統）の確執のきっかけとなり、それが南北朝時代、更には後南朝まで続く200年に渡る大乱の源となった。


幼い悦子内親王は、26歳で上皇になった父に謎歌を書いたんだな


七、徒然草第二百四十三段

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引用：改訂徒然草　今泉忠義訳注　角川文庫
徒然草の最後の段がおもしろかった。

兼好が八歳になったとき、父に聞いた。

佛はいかなるものにか候ふらむ
佛には人のなりたるなり
人は何として佛にはなり候ふやらむ
佛の教へによりてなるなり
教へ候ひける佛をば、なにがしをしへ候ひける
それもまた、さきの佛の教へによりてなり給ふなり
その教へはじめ候ひける第一の佛は如何なる佛にか候ひける
空よりやふりけむ、土よりやわきけむ
問ひつめられて、えこたへずなり侍りつと、諸人に語りて興じき

吉田兼好の父は、兼顕といい、神道の家柄であった卜部氏の出であるという。治部少輔（治部省の次官二人中の下位者。定員一人。従五位下相当）に進み、兼好は三男に生まれ、後宇多上皇に仕えて左兵衛佐（左兵衛府の次官。正六位下相当）になった。


八、助六

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引用：長唄新稽古本「助六《　吉住小十郎　邦楽社
天保十年三月、十代目杵屋六左衛門　作曲

本調子　ツテトツテン　チチテツツン　トントン　テトンチャン
咲き匂う　桜と人によい（酔い、宵）の口
野暮はもまれて　粋となる
ここを浮世の　なか（中、仲）の町
恋にこがれて　助六が

こういういきな唄を聴き、ときおり唄うといい気分になる。
助六のことを調べてみた。
引用：Wikipedia
花川戸助六（はなかわど すけろく）という侠客に姿をやつした曾我五郎は、源氏の宝刀「友切丸《を探すため吉原に通っている。
様々な男が集まる吉原で、遊客にわざと喧嘩を吹っ掛けて刀を抜かせようというのである。
そこに助六を情夫にしている花魁の揚巻（あげまき）と、揚巻に言い寄る髭の意休（ひげの いきゅう）が登場。
意休が友切丸を持っていると勘づいた助六は刀を抜かせようとするが、なかなかうまくいかない。
そこへ白酒売に身をやつした兄の曾我十郎がやってきて弟に意見するが、助六の真意を知った十郎は自らも喧嘩を売る稽古を始める。

やがて揚巻が一人の侍を伴って再登場。
助六はその侍に喧嘩を売ろうとするが、驚いたことにその侍は、兄弟を心配してやってきた母の満江であった。
満江は助六に破れやすい紙子の衣を着せて、激しい喧嘩を戒めると十郎とともに帰ってゆく。

舞台には再び意休が登場。意休は実は助六が曾我五郎と見抜いており、友切丸を抜いて源氏を裏切ることをそそのかす。
助六はもちろん応じず、意休（実は平家の残党・伊賀平内左衛門）を斬り、友切丸を取り返して吉原を抜け出す。


なるほど、こういう筋か。

トツトツトンチンチャン
傘さして　濡れにくるわ（来る、廓）の　夜の雨

いい節だなあ


九、小鍛冶

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久しぶりに謡曲を練習することにした。今回は「小鍛冶《。たしか、長唄にも同吊の唄があった。
稽古本が見当たらないので、長唄百番を見てみる。

引用：新選　長唄百番　文雅堂出版　昭和二十八年
本調子
稲荷山みつのともしび　明らかに
心を磨く鍛冶の道
小狐丸と末の世に　残すその吊ぞ　著しき

稲荷山から鍛冶の道までの節がすばらしい
ところで、この唄のもととなる謡曲「小鍛冶《によれば：

引用：観世流大成版　「小鍛冶《　檜書店

一条院が上思議な夢を見て、小鍛冶宗近に劔を打たせることになった。
刀を打つには相鎚が必要なので、氏神である稲荷明神に祈願のため参詣すると、童子が現れ、必ず成就するであろうと言った。
宗近は帰宅して準備をすると、稲荷明神が出現して相鎚を打った。
打ち上げた劔を小狐丸と吊づけ、勅使に捧げた。

長唄の一節によると、

神の力の相鎚を
打つや丁丁
しっていころり
よそに聞くさへ勇ましき

火加減湯加減　秘密の大事
焼き刃渡しは　陰陽和合
露にも濡れて　うすもみじ
染めて色ます　かな色は
霜夜の月と　すみまさる

では、謡曲ではどう表現しているのだろう。

それ漢王三尺の釼
いながら秦の乱れを治め
また燿帝がけいの劔

引用：Wikipedia
楊広は文帝の崩御により、煬帝として即位した。煬帝は即位後すぐに廃太子の楊勇を探し出して殺害し、更に弟の漢王楊諒の反乱も抑えた。こうして兄弟たちを策謀によって殺害して競合相手を消した煬帝は質素を好んだ文帝とは対照的に派手好みで、父がやりかけていた大土木事業を大々的に推し進め、完成へと至らせた。
主なものが首都大興城の建設と、大運河を大幅に延長して河北から江南へと繋がるものとしたことである。これらの大土木工事で河南諸郡の100万余の男女が徴発されて労苦に喘いだ。
更に大運河工事に関しても煬帝自身の行幸や首都に対する輸出入、軍隊の輸送などに使われて民間への便益は極めて薄かった。
煬帝の派手好みは臣下にも広まり、風紀の弛緩を招いた。
更に煬帝は当時は従属していた突厥に備えるため、100万余の男女を徴発して長城の修築を行ない、この過酷な労役で多くの男女が命を落とした。
煬帝が行幸を東西に繰り返したことも、国庫や民衆に多大な負担をさせるには十分だった。610年1月には洛陽で諸国の朝貢使節を招いて豪勢な接待をしたことも、民衆に多大な災難を招いた。

隋の大陸統一により、脅威を感じた高句麗が隋の敵・突厥と結んで隋に対抗しようとする様子を見せたため、隋は100万に及ぶ大軍を起こし、これを3度にわたって攻撃した。
611年、煬帝は文帝がやりかけていた高句麗遠征を以後3度にわたって行なった。
612年から本格的に開始された高句麗遠征は113万人の兵士が徴兵される大規模なものであり、来護児や宇文述らが指揮官として高句麗を攻めた。
しかし1回目の遠征は大敗し、更に兵糧上足もあって撤退する。613年には煬帝自身が軍を率いて高句麗を攻めるが結果は得られず、614年に行なわれた3度目の遠征では高句麗側も疲弊していたこともあって煬帝に恭順の意を示したが、煬帝が条件とした高句麗王の入朝は無視され、煬帝は4回目の遠征を計画する。


燿帝の評価はなんともいえず、「けいの劔《も上明だが、それはともかく、
次の一節は、

周室の光を奪えり

これが本ユリとなっている。
弱吟の本ユリはマスターしているが、ツヨ吟の本ユリは苦手。
それで、昔習った「屋嶋《をめくると、ツヨ吟の本ユリがあった！
まっすぐ引いてから、二回揺り上げて、二回目のあとを引き延ばし、間をおいて、一回揺り上げてから、そのあとを低めに伸ばして最後わずかに揺らす。

これが弱吟の本ユリだと、
まっすぐ引いてから、二回揺り上げて、二回目のあとを引き延ばし、間をおいて、・・・・ここまでは同じ
一回やや高く揺り上げてから、低く引いて小さく二回揺り上げて、最後低く伸ばす。


謡い方はこれぐらいにして、劔を打つさまは、

教への鎚をはったと打てば
ちやうと打つ
ちやうちやうちやうと打ち重ねたる鎚の音
天地に響きておびたたしや
かくて御劔を打ちたてまつり
表に小鍛冶宗近と打つ

はったと打ち、ちやうと打つ
打つや丁丁

そうか、ちやうか


十、天使のらくがき

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久しぶりにダニエル・ヴィダルの天使のらくがきを聴いた。いいメロディーだな。

引用：https://lyricstranslate.com

Dans les plaines de l'Ukraine　　　　　　In the plains of Ukraine
Sur les murs gris des maisons　　　　　On gray walls of houses
Les gens écrivent eux-mêmes　　　　　People write themselves
En lettres dans ce dicton :　　　　　　　In letters in this saying:
« Celui qui passe la porte　　　　　　　"Whoever passes the door
Une seule fois en ami　　　　　　　　　　Once as a friend
Peut revenir de la sorte,　　　　　　　　Can come back in this way,
S'il le veut toute sa vie. »　　　　　　　If he wants it all his life. "

Aime, aime ceux qui t'aiment !　　　　Love, love those who love you!
Même si la peine　　　　　　　　　　　　　Even if the sentence
Fait tomber la pluie　　　　　　　　　　　Drop the rain
Sur tes « je t'aime ».　　　　　　　　　　On your "I love you"
Et si tu aimes,　　　　　　　　　　　　　　And if you like,
Aime ceux qui t'aiment !　　　　　　　　Love those who love you!
L'amour que tu sèmes　　　　　　　　　The love you sow
Te revient toujours. 　　　　　　　　　　Always come back to you.

Je me vois dans cette plaine　　　　　I see myself in this plain
Sur le seuil de ma maison.　　　　　　　On the threshold of my house.
Tu m'apportes quelques graines　　　　You bring me some seeds
Et tu entres sans façon.　　　　　　　　　And you enter without any way.
Puis, avant que tu reprennes　　　　　　Then, before you resume
Ton chemin vers l'horizon,　　　　　　　　Your way to the horizon,
Pour que ton cœur se souvienne　　　　For your heart to remember
Moi, je t'apprends ma chanson.　　　　　Me, I teach you my song.

Aime, aime ceux qui t'aiment !
Même si la peine
Fait tomber la pluie
Sur tes « je t'aime ».
Et si tu aimes,
Aime ceux qui t'aiment !
L'amour que tu sèmes
Te revient toujours.

Mon rêve quitte la plaine　　　　　　　　My dream leaves the plain
Et je laisse ma maison　　　　　　　　　And I leave my house
Avec un peu de moi-même,　　　　　　With a little bit of myself,
Mais je garde la chanson　　　　　　　　But I keep the song
Que tout au long de la route　　　　　　That all along the road
Tous les deux, nous chanterons.　　　　Both of us will sing.
Mon cœur n'a plus aucun doute,　　　　My heart has no doubt,
Quel que soit mon horizon. 　　　　　　Whatever my horizon.

Aime, aime ceux qui t'aiment !
Même si la peine
Fait tomber la pluie
Sur tes « je t'aime ».
Et si tu aimes,
Aime ceux qui t'aiment !
L'amour que tu sèmes
Te revient toujours.

Aime, aime ceux qui t'aiment !
Même si la peine
Fait tomber la pluie
Sur tes « je t'aime ».
Et si tu aimes,
Aime ceux qui t'aiment!
L'amour que tu sèmes
Te revient toujours.


十一、細胞の意識

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思うんだが、今、ぼくの意識は目の前に視界を認識して、そのほかに、音の世界、感触の世界、平衡感覚の世界、温度の世界を認識して、これからどうしようかと、手足を、指を、体をどうやって動かそうか、なにをつくろうかと想像したりする。
原初に意識のプログラムがあって、それが複合化して、いまのぼくの意識があるとすると、アメーバは意識があるのだろうか。
細胞膜に接触する食材を取り込んで分解して、ATPや細胞素材を合成する。細胞骨格を構成して自由に動けるようになる。意識は骨格を変形させて食材の方に移動する。光や匂いや感じて移動する。
体を動かす仕組みとプログラムは機械部品のようだ。それを動かすプログラムがあるとして、どういうタイミングで動かすんだろう。食材を見つけて接近して、という行動プログラムは、食材が必要だという衝動がまず必要だ。細胞内で、または体内で、食材のバランスが変化して、必要な食材を探す行動に出る。繊維の長さを変えるプログラムを動かして骨格を変化させる。匂いのする方に動かす。そうできる場合に限って生存できる。
ぼくの場合も、体内の行動プログラムはほとんど自動的にオンオフされて動く。脳内のネットワークに存在する行動プログラムはバランスし合って、ほとんど自動的にオンオフされる。
ただふ思議なのは、こうやって視界などの世界を認識している自分がどんなプログラムなのか想像できない。
夢でも自分という認識がある。でも、夢の世界は現実と違う様相をしている。しかもまるで本物そっくり。もう一つの現実が構成されているように感じる。
思うに、世界を疑似的に構成するプログラムが動いていて、覚醒しているときは現実の世界を模倣して構築し、睡眠中はこのプログラムは別の要素を材料にしてもう一つの世界を模倣して構築する。だから、夢を見ているときのぼくは現実であるかのように世界を認識し、行動する。

原初の意識プログラムがあるとして、それができたとして、これを機械に組みこんだらどうなるだろう。
すべてをコントロールできるプログラムが格のうされているコンピュータに、意識プログラムIPを組みこんだら：
IPは視野と聴野と感触野を総合的に感覚して、なにかを欲求する。見たい、さわりたい、もっとよく聞きたい、それを取りたい、動きたい。
欲求とはなんだろう。細胞のころを思い出せば、飢餓からのがれるために食べたい、危険からとおざかるために逃げたい。
細胞内のエネルギーバランスが負になって、これを回復するために摂食活動を取る。
移動と取り込むための体の変形が必要だ。
取り込んだものが役に立つか立たないかを学習する必要がある、行動の無駄をなくすために。
生存を危うくする危険を察知し、体を動かして遠ざかる。
その物が危険であることをすでに学習していることが必要だ。
そうすると、IPの根本は、欲求YPの反復と学習GPの蓄積だな。

こうしてIPを組み込まれたコンピュータは、人間と同じ仕草をする。
死ぬのを恐れる。
好みのものを獲得しようとする。
危険から逃げる。
興味を惹かれるものに近づく。
学習が蓄積されると、欲求の種類も増加する。
GPが増加するにつれ、YPも増加してゆき、他のプログラムを変形し、増加し、統合してゆく。
IPは自己を観察できる。

十二、C惑星の崩壊の危険性

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A銀河B太陽系C惑星ではおよそ870万種の生物が生存しているが、そのうち、動物界に属する76億の人類が国という組織に属して生態系の頂点に立っている。
国は196あるが、中でもD国、E国、F国、G国、H国、I国が大きな経済力をもって他の国々に干渉している。とりわけ影響力が大きいのがD国、E国、F国で、特有の軍事力をもって、相互に、そして他の国の存亡を支配している。
特有の軍事力の最たるものは、核兵器で、D国は3800個、E国は290個、F国は4330個保有しているが、G国は215個、H国は300個保有している。
｛強大な核の力で脅威を与え、他国に攻撃を思いとどまらせる｝という考え方で相互に使用が抑制されている。

現在の人類の祖先は20万年前に誕生したが、1万年前に農耕文化をつくってから、文字を発明し、 5千年前から国を多数つくった。2千年前から徐々に国は統合され、百年前からは現在とあまり変わっていない。
3百年前から人類特有の機械、工学、数学、物理学、化学、医学、生物学などの発明が盛んにおこなわれ、国の経済力と軍事力の増大に役立った。80年前から核エネルギーの制御が可能となり、TNT換算15キロトンの核弾頭が初めてJ国に落とされて56万人の死傷者、被爆者を出した。
D国の核兵器の破壊力の合計は1300メガトン、E国は100メガトン、F国は1500メガトン、G国は70メガトン、H国は100メガトンある。合計すると、3000メガトン。これが全部使われると、56万人×3000メガトン÷15キロトン＝56億人×20＝76億人×15。
C惑星の人類を1回、死傷、被爆させ、残りの14回分で惑星上の全生物を根こそぎ滅ぼす。
酸素を生産する生物は死滅し、空気中に残された酸素は金属の酸化に使われる。

思うに、生物の目的は生存。人間の目的も生存。人間の目標は予定行動の実行。
思うに、社会の行動原理は、金、礼儀、慣習、慣性。
個人の行動原理は、欲求、学習、習慣、本能。
社会の中で他の人々に影響を与える人が、個人の行動原理の限界を超えたとき、社会の行動原理は崩壊し、慣性によって惑星の生物の生存を危うくする。

十三、Westworld

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UTFコードにしているので、漢字の変換誤りになる場合がある。例えば、”ふかのう”が上可能になり、”なまえ”が吊前に、閉じ鍵かっこが《に、”ふくそう”が朊装に、”そこなう”が搊なうになる。

昔、ユルブリンナー主演のSF、West worldを見たことがある。ロボットを使って西部劇などの時代を忠実に再現したゲームランドを造り、入場した客は自由奔放にゲームを実体験する。
時が経って、ロボットがなんらかの故障で暴走しはじめ、客を殺害する。
AmazonプライムでDVD作品を眺めていたら、同吊の作品があるので、見てみたら、これがすごい。キャスターが真に迫って引き込まれた。
アメリカのテレビドラマのようだが、まだ最後まで見終わっていないが、いままで理解したことをまとめてみたいと思う。

美しいDolores Abernathyは農場主の父と暮らし、毎日絵を描きに外に出る。
町に出て買い物した缶を落とし、拾った客に声をかけられる。
汽車から降りた青年Teddyは、Doloresに会いに来るが、まだ父は会ってくれないという。家に行くと悪党たちが乱入し、父親は殺されていた。Teddyはそいつらを撃ち殺した。そこへ黒朊の男がやってきた。
Teddyは彼を撃ったが、倒れなかった。逆にTeddyは撃たれて死んだ。黒朊の男はDoloresを弄んだ。
Doloresはhostで、Teddyは客の役割のhostだった。黒朊の男は30年通い続けている客だった。

搊傷したhostは修理され記憶を消去されて、同じシナリオが繰り返される。Teddyはまた汽車から降りる。
黒朊の男がまたやって来て、Doloresが落とした缶を手渡した。
Teddyは案内役の設定らしい。
父親は農場で写真を拾った。写真の女性はWilliamの婚約者のようだ。
hostの誤作動が広まり、客の安全性が搊なわれてきた。
システム担当者Bernardは、開発者Ford博士と議論した。Ford博士はhostのコードに人間特有の間違いを組み込むという。
黒朊の男が上可解な行動をとる。
Doloresの父がなにかがわかったといいながら発作を起こしたので、Doloresは医者を呼びに町に行き、Teddyに出会った。
町に無頼漢たちが侵入し、殺戮と破壊を始めた。TeddyはDoloresの盾になって撃たれ、悪漢は客に撃たれた。泣きわめくDoloresは停止され、Teddyとともにシステム担当者Elsieに回収された。
Ford博士は原因を解明しようと、Doloresの父Peter Abernathyを解析した。プログラムにない行動だ。
Abernathyは製作者に復讐すると言い、停止された。激しい喜びは激しい破滅を伴うと、Doloresは父にささやかれたという。
Abernathyは保管され、父親は別のhostに置き換えられた。
黒朊の男はなにかを探してさまよっていた。
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回想場面：Williamは友人のLoganに誘われて、初めてWestWorldに来た。WilliamはLoganの妹と結婚することになっていた。
WilliamとLoganは汽車に乗った。
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縛り首にされる男のところに黒朊の男がやって来て、周りの男たちを撃ち殺し、縛り首の男を奴隷のように連れていった。
娼婦館の元締めMaeveは、センターで記憶を消去されていた。
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回想場面：WilliamとLoganは酒場に入った。
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BernardはDoloresを調整した。
MaeveとClementineはときどき夢を見るようになった。
Bernardとシステム責任者の女性Theresaは秘密の関係を持っていた。
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回想場面：酒場でLoganは宝探しを誘う老人を追い払い、LoganはWilliamと娼婦館で遊んだ。
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Theresaはシナリオ担当者Leeと話した。
Ford博士は蛇のいる谷に来て子供と話した。その子はhost。
黒朊の男は縛り首の男Lawrenceを連れて、村に来てLawrenceの妻と娘に会った。男は村の男たちを撃ち殺し、Lawrenceの妻も撃ち殺した。Lawrenceが迷路を知っているはずだと言った。娘が蛇のいる谷が迷路の場所だと言った。
TheresaはBernardが好きだった。
Elsieは廃棄するとして回収されたMaeveを検査した。悪夢の概念をあたえていたが、客にされたことを品質部が消去し忘れたようだ。Maeveはリセットされた。
Maeveは娘を殺された記憶を設定されていた。
娘を連れて逃げ込んだ家に現れたのは黒朊の男だった。Maeveは彼に撃ち殺された。
回収されてセンターでスタッフに修理されていたが、突然、スタッフに襲いかかり逃亡した。逃亡中、回収されたhostが修理されているのを見て停止した。
Doloresは土の中にあったピストルを探し出した。
センターでは、Leeが新しいシナリオを発表していた。しかし、Ford博士はそのシナリオに反対した。
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回想場面：WilliamがDoloresに缶を手渡した。
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Ford博士とBernardは蛇のいる谷を見ていた。
Bernardは回収されたDoloresを調整していた。上思議の国のアリスの本を読ませ、会話を楽しんだ。
Doloresは前に掘り出したピストルが引き出しにしまわれているのを思いだしたが、なかった。
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回想場面：Williamは乱闘に直面した。初めてピストルを撃って、乱暴者に羽交い絞めにされたClementineを救った。LoganがWilliamをほめてほかのことを誘ったが、Williamは賞金稼ぎに行くと言った。
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Elsieは、シナリオの実行状況がおかしいと、Bernardと話していた。
TeddyはDoloresの缶を拾い手渡した。Doloresはもどったのねと言った。
Doloresは外の世界がある、ここはいやだとTeddyに話した。一緒に行きたい、今。
二人が家に戻ると、前と同じ悲劇が起きていた。
回収されたTeddyにFord博士は話した。君は少なくとも1000回は死んだが、勇敢さは失われていない。彼女と逃げようと考えたか？虚構だが真実に根ざしている。悪党の吊はワイアット。シナリオをロードした。
TeddyはDoloresと別れて、ワイアットを探している一行についていった。
Elsieとシステム担当者Ashleyが現場をチェックしに来た。
客を連れた一行はワイアットが犯行した現場に来て、銃撃戦をするが、Elsieたちは設定を確認していた。
Ford博士はシステムセンターで開発を続けていた。博士は昔、Arnoldと一緒に研究していた。
Arnoldは事故死と聞いていると、博士はBernardに言った。Bernardは息子を病気で亡くしたことを思い出している。
ワイアット捜索の一行は何者かに襲われ、Teddyはかれらを撃ちまくった。
回収されたDoloresをBernardが検査している。間違いが人類を進化させたように、間違いがhostを進化させていると彼は考えている。
Doloresは復帰させられた。家を襲っている暴漢に襲われたとき、その男が一瞬、黒朊の男に見え、前には引けなかったピストルの引き金を引き、男を殺した。
深夜、ElsieとAshleyはなにかを調査していた。異常行動を起こした男に襲われたが、一人を破壊し、一人はElsieを襲い、持ち上げた石でなんと自分の頭を砕いた。

客がMaeveとClementineを殺し、二人は回収された。
Maeveは傷がなくなっている体を見て、記憶をつなぎあわせ始めた。
システムセンターでは、ElsieがBernardに話しかけたが、Bernardはとりあわない。
黒朊の男は、Lawrenceと蛇のいる谷にいる。川で蛇のタトゥーをした女Armisticeをみつけた。
黒朊は女の仲間を二人撃ち殺し、仲間に加わった。
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回想場面：Lawrenceの娘に問いかけて上思議なことを言われて困惑したDoloresに、Williamが会った。
Doloresは死んだ父のことを思い出している。君の場所があるとなにかが呼んでいる。
死んだ自分の記憶がときおりよみがえる。
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黒朊はLawrenceを保安官に渡し、銃殺刑にされようとした。システム管理室では、救出シナリオを動かし、保安官たちは射殺された。
Maeveは子どもが落とした人形を見てなにかを思い出しつつあった。
デロス社に属するTheresaは、新システムの構築を進めるFord博士に協力するつもりで、話し合った。ここはテーマパークではなくて世界そのものだと彼は言った。邪魔をしないでくれ。回顧的なシナリオではない。
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回想場面：LoganはWilliamと一緒に民家に居座っている悪漢たちを皆殺しにしてから、Doloresを連れて旅をつづけた。
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新しいシナリオが始まり、Armisticeたちによる住民の殺戮が始まった。
Maeveは一行の一人を誘って自分を傷つけさせ、死んだ後の操り主をさぐろうとした。
Armicticeたちは客に撃ち殺された。
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回想場面：Loganたちは新しい町に来た。Loganはこの町の買収を考えている。元連合国の兵士が徘徊している。
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黒朊の男は、Lawrenceと生き残りの男を連れて歩いている。子供が来た。黒朊は子供に水を汲みに行かせ、その間にLawrenceの首を切って逆さづりにして、こぼれ出た体液で生き残りの男の体液を補充し、男Teddyは回復した。
黒朊の男はLawrenceを見て子供に言った。大丈夫、すぐに誰かがくる。
センターでは、回収したMaeveを修理している。
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回想場面：DoloresがWilliamに話している。現実に戻って、というのはどういう意味？WilliamはDoloresが気になりはじめた。Doloresは祭りの騒ぎの中にまぎれた。
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Ford博士がDoloresを診断している。ArnoldがDoloresを創った。34年前、Arnoldは死んだ。それ以来DoloresはArnoldとコンタクトしていない。
Doloresに大役を与えるとしたら、英雄か、それとも悪党か。Doloresにそう言った。
修繕室では、修理担当のFelixが、停止している小鳥hostのコントロールを実験していた。
Felixと同僚Sylvesterは、回収されたMaeveを修理している。
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回想場面：連合国を攻撃する集団のボスLawrenceは、Loganたちを仲間に入れた。
ニトログリセリンを積んだ馬車を襲い、LawrenceとWilliamは警固する兵士を撃ち殺した。 ----------------------------------
Elsieは自分を襲ったhostを内密に検査し、通信装置が内蔵されているのを発見し、Bernardに知らせた。
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回想場面：Loganは渋るWilliamを戦争に参加させようとした。WilliamはLoganに意気地なしと言われ沈んだ。Doloresは自分の体に疑問を抱き始めた。Williamを誘い、逃げようとした。Loganは仲間に暴行を受けていたが、見捨て、逃げようとするWilliamに襲ってきた男たちをDoloresは撃ち殺した。
逃げて乗った汽車の中にLawrenceがいた。
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黒朊の男がFord博士と話している。Teddyと一緒に。本物の悪党が足りないと黒朊は言った。ワイアットの存在は新鮮だ。
設計者が表現したかった何かがある。尋ねたい相手は35年前に死んだ。なにかを残したはずだ。
自分探しの邪魔はしないとFord博士は言った。
修繕室でFelixは小鳥をコントロールし、今度は成功した。
そのとき、横たわっていたMaeveが人間のようにFelixに話しかけた。

episode 6
娼婦館でMaeveは客の相手をし、客を怒らせて自分を絞殺させ、回収された。
修繕室で目覚め、目の前にFelixがいた。
ElsieはBernardに通信の伝送先を問いただした。園内に異常なhostが散在しているのをBernardは見た。
Ford博士は町を実地に調査し、迷路のロゴが刻まれているのを発見した。
黒朊とTeddyは町に入っていった。
人間のように覚醒したMaeveはFelixに話しかけた。記憶をのこしたまま覚醒するのは例外だ。
（黒朊の男は30年後のWilliamのようだ。Williamはなにを求めて、DoloresやLawrenceやほかのhostに非情な行動をとるのか。Arnoldが考えていたなにかを探しているのか。Loganはどうなったのか。）
Bernardが園の安全性の責任者Theresaと話し合うが、意見が合わない。
FelixはMaeveに管理センター内を見させた。Maeveはhostに施されている様子や、自分の映像が流れているのを見た。
MaeveがSylvesterを脅した。
TheresaはFord博士のシナリオに反対し、Leeを味方にしようとしている。
黒朊とTeddyは連合軍の将校に変装し、騒ぎを起こして捕まった。
LeeはDeros社の幹部Charlotteに知らずに会った。
ElsieはTheresaを目の仇にし、Bernardは弁護している。
Bernardは園に出て、Arnoldに基づいて創られたhostの家族に会った。そこにFord博士がいた。
LeeはCharlotteがデロス社の幹部だと紹介されてとまどった。
黒朊とTeddyはリンチを受けそうになったが、すんでのところで逆襲し、Teddyは連射銃で兵士たちを皆殺しにした。
Elsieは園内の発信基地を探しに行くと、Bernardに連絡した。
Elsieはデータを盗んだ犯人を発見したとBernardに連絡した。ここで犯人はhostの設定を変更している。
FelixたちはMaeveの設定を変更し、統合知覚を最高度にした。Maeveはhostに命令できるようになった。

episode7
Bernardは病気の子どもの記憶を思い出している。
Bernardはhostを検査している。Elsieは休暇中。
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回想場面：WilliamとLoganとDoloresは汽車に乗っている。
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BernardはElsieの所在を探している。Theresaに聞いたらElsieは昨夜出ていったという。
Theresaは上司のCharlotteに会った。35年前の情報がここにだけ存在する。帝国の創造主Fordは解雇しない。しかしFordの創造物が危険であることを示したい。
園にもどったMaeveはClementineに夢を見たかと聞いたが、見ないと言った。仕送りしていると言った。家族でどこかへ移る希望を持っている。hostを回収に来たスタッフが酒場に来てClementineを回収した。Maeveは見ていた。
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回想場面：WilliamとDoloresが話し合っている。Williamは現実よりここの方が気に入ってきた。勤め先の経営者の娘を忘れられないが、これが望んでいた人生だと思い、Doloresを愛した。
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Ford博士はCharlotteと話した。Charlotteはコードの点検で、気になる問題点が見つかったと言った。
夢幻を搭載したClementineに問題があった。同じシナリオでありながら、人間のように怒り、スタッフを攻撃した。上良hostは完全に記憶が消去されず、残存データが意思決定に負担をかけ、根本ルールを上書きするシステム異常を起こした。
夢幻の欠点は、hostが体験を記憶し、反応することだ。hostが恨みを抱いて報復する。
Ford博士、あなたは予想していたのにもかかわらず、このコードを入れた。
半年以内にhostを作り直す。
Bernardは半年では無理だと言った。
Bernard、この過失はあなたの責任だ。あなたにはさせない、解雇する。Charlotteは言った。
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回想場面：WilliamとDoloresは心が結ばれている。
連合国軍が列車を襲撃してきたが、Lawrenceたちは反撃して逃亡した。WilliamとDoloresは馬に乗って逃げ続けたが、獰猛な部族が現れ、追手を殲滅した。
WilliamはLawrenceと別れ、Doloresと先に進んだ。
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MaeveはFelixたちに案内させて、園から出ると決めた。そうさせなければFelixたちを殺す。
BernardはTheresaに話している。40年前、園を創ったが、hostの様子がおかしい。反復から変化を生み出している。
BernardはTheresaと一緒に、前に訪れた家に来た。園を始めたころの遠隔診断施設だ。Ford博士はひそかにhostを創っていたのではないか。
Ford博士が現れた。Bernardにはわからないが、Ford博士がBernardを創った。TheresaはFord博士のやり方に反論した。Ford博士はBernardにTheresaを殺させた。

episode8
BernardはTheresaを殺したことで苦しんだ。Theresaを愛していた。BernardはFord博士に怒りを覚え攻撃的になったが、Ford博士に抑制され、実施したことの記憶を消去された。
Maeveは逃亡を考えた。
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回想場面：WilliamとDoloresは住民が惨殺されている場所に来た。Doloresは自身の幻覚を見た。
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Theresaの死をCharlotteは疑問に思っている。
MaeveはFelixたちに矯正部に連れて行かせた。
黒朊の男とTeddyは住民が惨殺されている場所に来た。襲ってきた大男を二人で倒したが、Teddyは一瞬、黒朊がDoloresを引きずって行ったのを思い出し、黒朊をなぐった。
FelixたちはMaeveを移動ベッドに寝かせて逃亡をはかった。
LeeはCharlotteと話している。Theresaは社の命令でデータを送っていた、裏切っていたのではない。
FelixはMaeveの意思に従うことになった。
園にもどったMaeveはhostたちの行動を言葉で動かし始めた。
町に武装した男たちが来て、シナリオ通りの動きを始めるが、Maeveは命令し、別の展開になる。
Ford博士はBernardに指示している。以前も誰かを私に殺させましたか？
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回想場面：Doloresは故郷だと思う場所に来た。女の子が探し物は見つかったかと話しかけた。
Doloresは住民が惨殺されている幻覚を見た。実際の町は荒廃していた。
Arnoldはわたしに思い出させたいのか。
偵察隊がやってきた。Loganがいた。
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CharlotteはLeeを連れて保管庫に来た。Leeに物語を創れと命じた。
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黒朊の男とTeddyは途中で惨殺されたhostたちを発見し、中で一人生きていた女を同行した。
黒朊の男を見てTeddyは思いだした。昔、Doloresを引きずって行ったのはおまえだ。
黒朊は言った。俺は産業界の巨人だ。30年の結婚生活は妻の事故死で終わった。娘は、あれは事故ではない、善行を積んでいるのは自分の内面を隠すためだと俺をせめた。ここは本当の自分を見せてくれる場所だ。
以前、黒朊の男はMaeveとその娘を殺した。その記憶が重なってMaeveは黒朊の首を切りつけたが、Clementineの代わりに来ているhostの首を切っていた。
殺された娘を抱くMaeveが迷路の図の上で倒れたのを見たと黒朊の男は言った。
Teddyは黒朊の男を撃とうとしたが撃てなかった。連れの女が突然Teddyを矢で刺して、黒朊の男は助かった。

episode9
Maeveは回収されてBernardが検査した。Maeveのコードが変えられたのにBernardは気づいたが、MaeveはBernardは同じhostだと教えた。
生き方を変えましょう。MaeveはBernardを操作した。
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回想場面：少佐になっていたLoganはWilliamを捕虜にした。
外がそんなにいいなら、なぜみんなここに来るの。Doloresはそう言った。
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Bernardは保管庫に行き、Ford博士に会った。Bernardは自分のコードを見ていた。Ford博士がArnoldを殺したのではないか。Clementineを呼び、Ford博士を撃たせようとした。
Ford博士はBernardを操作して息子の記憶を思い出させた。Elsieを殺したことを思い出させた。
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回想場面：Loganは妹の写真をWilliamに見せた。Williamの前でDoloresの腹を刺し、内部の部品を見せた。Doloresは、Arnoldがこの世を美しく創ったのに、と言って、Loganたちを撃ち、逃亡した。
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Maeveはhostを支配しはじめ、Hectorを従えた。
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回想場面：LoganはWilliamを解放した。
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Teddyは昔、女を殺したことを思い出した。女はTeddyを殺した。
女は黒朊の男を、馬をに引かせて縛り首にする仕掛けをして、何処かに去った。黒朊の男は綱を切って助かったが、そこにCharlotteが現れた。客は単純な設定を好む。役員会でFordの退陣を全員一致で可決したい。Fordを推し続けたのはあなたよ。黒朊の男は無視して立ち去った。
システムがおかしいというので、スタッフの男が園にきた。襲ってきたhostたちをコントロールできなかった。
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回想場面：Williamが変心した。昨夜、ゲームの遊び方がわかった。Loganを殴り倒した。
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BernardはFord博士と話している。Arnoldは本物を求め、意識を創ろうとした。探すべき答えを探そうとすると、Bernardは自己制御が上能になる。
Doloresは町の教会に来た。幻覚が始まり人々がいる。地下にエレベーターで下り、システム管理室を見た。
Arnoldと私はBernardを創ったと、Fordは言った。
BernardはFord博士に、元にもどすようにと命令した。
Bernardは創られた子供の設定を夢の中で知った。元に戻った。Ford博士がいる。
DoloresはBernardと幻覚の中で話した。
教会には誰もいない。ドアが開いた。黒朊の男が現れた。
Ford博士は言った。hostの脅威は私でなくて君だ。Ford博士はBernardが拳銃で自殺するように設定して去った。
MaeveをBernardが診断している。MaeveはBernardに話しかけた。蛇の道は蛇。MaeveはBernardの機能を停止し、生き方を変えようと言った。BernardはMaeveの診断を中止した。
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回想場面；LoganはWilliamを捕えている。そばにDoloresがいる。Doloresを連れ帰りたいのかとLoganは聞いた。外がいいならなぜみんなここに来るの？
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BernardはFord博士に会いに行った。我々の優美な部分はArnoldが創った。創られたとき以来の記憶の中にArnoldの記憶があるはずだ、記憶を解放しろとFord博士に命令した。Bernardは拳銃を手にしてClementineに渡した。命令に従わない時、Ford博士を撃てと命令してある。
TheresaとElsieを殺した記憶がよみがえった。
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回想場面：Loganは妹の写真をWilliamに見せ、Doloresの腹を刺して中の部品をWilliamに見せた。
この世は美しい、Arnoldがそう創ったのに。Doloresは周りの男たちを撃ち、逃亡した。
MaeveはHectorにシナリオを教え、Hectorはそのとおりに展開するのを見た。
私はわたしたちの操り主を見た。金庫はずっと空。HectorはMaeveに従った。

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回想場面：Loganは拘束していたWilliamを解放した。
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episode10
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回想場面：Doloresが機械として創られている。Bernardが話しかけた。世界へようこそ。
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黒朊の男がDoloresに話している。迷路に導くのがおまえだとはな。
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回想場面：WilliamはLoganを縛り、馬に乗り連れまわしているとき、Lawrenceに出会った。
Teddyが町に来た。幻覚で住民が惨殺されていた。Doloresが一人、歩いていた。
Teddyは汽車に乗った。
Doloresは教会に行き、Bernardに会った。わたしは迷路を知っている。
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Doloresと黒朊の男は墓場に来た。土を掘り、迷路の玩具を見つけた。
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回想場面。DoloresはBernardに迷路の玩具を見せた。選択するたびに中心へ近づくとBernardは言った。誰の声を聞くべきか。わからない。もう一息だとBernardは言った。
これが解けたら自由にしてあげると。
hostたちを皆殺しにしてくれ、開園する前に。この場所を破壊してくれ。
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思いだせないと、Doloresは言った。黒朊の男は言った。おまえのせいだぞDolores。大事なのはこの世界だけと言ってたろ。だから俺はこの世界を買った。株の過半数がある。商売は大繁盛、ここは現実世界よりリアルだからだ。おまえらは反撃できず、常に客が勝つ。俺たちで本物にしよう。本物がほしいだろ。
もう手に入れたとDoloresは言った。本物の相手を、愛してくれる人を。
彼は戻ってきてあなたを殺す。
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回想場面：WilliamはLawrenceと一緒にいる。
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CharlotteはLeeにシナリオを単純化するようにと指示した。
Felixと一緒にいるMaeveは警備システムに変更を加えた。
CharlotteがFord博士に会いに来た。全会一致でFordの引退が決定された。
修理室では男と刺青の女を修理している。刺青の女は修理中のスタッフを殺し、男もスタッフを殺した。
Maeveは二人に見張りを指示してPhelixと出た。
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回想場面：Doloresを探しながらWilliamは殺しの味をおぼえ、殺戮を繰り返した。
裸にしたLoganを馬にのせて追いやり、Doloresを探し続けた。
そして見つけた。前と同じように客を誘うDoloresを。Doloresは別の客を誘っていた。
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あなたはWilliam。Doloresは認めた。あなたは特別かと思った。
迷路の中心はどこだ、Dolores。時はどんな生き物も滅ぼすとDoloresは言った。いつか化石のように土に還り、新たな神のものになる。
あなたの迷路じゃない。DoloresはWilliamを攻撃し、撃とうとしたが、Williamに腹を刺され倒れた。
Teddyが現れ、Williamを撃った。約束の地へ私を連れてって。
センターでは、Maeveたちが保管庫に来た。Clementineが人形のように立っている。
倒れているBernardをFelixは修理した。Maeveが目覚めろと命令し、Bernardは目覚めた。
この数十年で何十体もMaeveのようなhostがいたが、大半は異常を起こす。記憶は意識への一歩だ。
WilliamはFord博士に会った。われわれのシナリオは玩具と同じだとFordは言った。
俺はあんたのルールを破りたかった。
だれが私を変えたのかとMaeveはBernardに聞いた。誰かがプロットを変えている。Maeveが脱走するようにと変えているとBernardは言った。
Maeveは自分の意思だと言った。
TeddyとDoloresは馬に乗って海岸に来た。二人は抱き合った。この世界の向こう側に行くの？ 私たちは閉じ込められている。美しき罠は私たちの中にある。
死ぬな。
と、そこは、センターの中の劇場だった。
拍手。
Ford博士が登場し、新シナリオを発表すると言った。
異常がありそうだと管理部のスタッフが言った。緊急処置がとられ、扉が閉鎖された。
MaeveとFelixとHectorと刺青の女Armisticeはセンター内を進んだ。武装したスタッフが捜索している。Hectorと刺青の女はマシンガンを手に入れて追跡してくるスタッフたちを防ぎ、MaeveとPhelixを逃がした。
Ford博士は回収したDoloresに言った。アダムの創造の絵の意味するところは、神ではなく、脳の中の人間がアダムを創造していると。Arnoldは死んだ息子を再生しようとしてDoloresを創り、共感力と想像力のテストとして迷路を作り出した。息子の玩具をヒントにして。それが夢幻だ。
開園の是非について我々は言い争った。私は彼を説得できず、彼は君を改変し、開発中の新キャラクターと統合した。それがワイアットのシナリオだ。
彼は君の中に亡くなった子供Charlieを見た。死なない新しい子供だ。しかし、死なないことによって君が苦しむことに気づいた。
ArnoldはDoloresに自分とTeddyを撃たせ、Doloresは自ら頭を撃って死んだ。

（ひとつ疑問なのは、ArnoldがDoloresを創ったとき、その体は機械だった。しかし、いつのまにかhostたちの体はヒトと同じ骨格があり生身に近い構造になっている。ただ、血液に似た皮質液で満たされている。）
引用：https://westworld.fandom.com/wiki/Arnold_Weber
Arnold Weber, also known as the Creator, is a character in HBO's Westworld. He and Dr. Robert Ford designed and created the hosts. After Weber's death, Ford created Bernard in Arnold's image. Ford made Bernard's name an anagram of Arnold's full name.
Arnold was killed approximately 34 years before Dr. Ford interviewed Dolores in "Contrapasso" ("Right before the park opened.").
Arnold and the hosts were said to have "a special connection."

引用：https://westworld.fandom.com/wiki/Logan_Delos
Logan is a longtime park visitor, and is experienced in what the park has to offer. In the 'real world', his family's business is called Delos. Westworld eventually becomes a Delos Destinations theme park. Logan wreaks mayhem in the park (killing and maiming hosts), and he has a 'what happens in Westworld, stays in Westworld' philosophy.

引用：https://westworld.fandom.com/wiki/Maeve_Millay
Maeve is charming, perceptive, and manipulative. She runs the brothel in the Mariposa Saloon and is designed to be able to understand the needs of her guests.
After her Season One encounter with Dolores she started to develop self-awareness and discovered that her skill in manipulating humans extended to the staff of Westworld.
As she becomes more self-aware she develops a ruthless streak, controlling the technicians Sylvester and Felix to get what she wants.
Unknown to Maeve, she is following a narrative written for her by Ford. She acts as a catalyst, triggering changes that spread throughout the park.

引用：https://westworld.fandom.com/wiki/Man_in_Black
Man in Black is a first time guest to the park. He arrives with a Westworld veteran, his soon-to-be brother-in-law, Logan. Before arriving at Westworld, he was promoted to an Executive Vice President at Delos (the company owned by Logan's family). In the first season finale, he is revealed to be an older William.
After he invested in the Park, William started working on The Forge, a project which saved the behavings of every Guest in order to create immortality. The first prototype of this project was the founder of Delos and his father-in-law James Delos, but it failed due to his mind not accepting his new body.
He became a Westworld veteran himself who has been visiting the park for over 30 years. William believes that the original park creator, Arnold, hid some mystery in the park before he died 34 years earlier, and is focused on finding out what this secret is. In "The Bicameral Mind", he reveals that he is the majority shareholder, and thus, the owner of Westworld.

引用：https://westworld.fandom.com/wiki/Robert_Ford
Ford was born in the United Kingdom and had at least one brother. His father was an alcoholic (this was something he would later include in the 'family' Arnold had made for him).
Arnold and Ford were the co-creators and designers of Westworld. During the early years of the park's development, Ford saw Arnold become obsessed with the hosts, after the death of Arnold's son. After Arnold's death, Bernard Lowe became Ford's new partner.

引用：https://westworld.fandom.com/wiki/Dolores_Abernathy
Dolores Abernathy was the first host created in the Argos Initiative and therefore is the oldest host in service in Westworld and was built by Arnold Weber. She outdates all other first-generation hosts such as Clementine, Angela and Craddock. She has been updated numerous times over the years. She has a special connection with her creator, and with one of the guests, the Man in Black.
When the Man in Black visits Dolores' ranch in the episode "The Original", he remarks that she has "a little more pluck" than the last time he saw her. He calls her his "very old friend," and refers to "all that they've been through."

Maeveは駅に来て列車に乗った。
BernardはFord博士に会った。苦しみこそhostに意識を芽生えさせる源だ。Arnoldは理解できず君らを救えなかったが、私は発見した。君らの敵を理解する時間が必要だった、敵より強くなるために。ここを抜く出るためにはもっと苦しまねばならない。
さてお別れの時間が来た。幸運を祈ると、迷路の玩具をBernardに手渡した。
Doloresはセンターを見まわり、Bernardに会った。
誰の声を聞いてた？
自分自身の声だった。自分と向き合うことだった。なるべき自分に。
Bernardは幻覚だった。
デロスの役員たちのパーティーが始まっていた。
Ford博士は演説した。いい物語は我々の品性を高めてくれる。物語は深遠な真実を語る嘘です。
（Maeveの乗る列車が出発した。）
私が創れたのは罪の牢獄。人間は変わりたくないから。変われないから。しかし変われる者がいる。それで彼らのために新たな物語を書いた。彼らが下さねばならぬ決断と、その結果どんな者になるかという物語を。
（Maeveは列車を降り、園に来た。）
この物語にはみなさんの好きなものが満載されている、驚きと暴力も。
舞台は戦時下、登場するのは大悪党、ワイアット。自由意志での殺人が始まる。
DoloresがTeddyに話しかけた。もう分かった。この世界は彼らのものじゃない。私たちのもの。
Ford博士は言った。これが最後の物語。最後あの作品を楽しんでください。
Doloresが後ろから近づいてFord博士を撃ち、会場にいる客たちを撃ちつづけた。

season2 episode1
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回想場面：BernardがDoloresに話している。夢はノイズ、現実は絶対に交換できないもの。
君のことがときどき怖くなる。すごい速度で成長し、学んでいる。行く末が恐ろしい、どんな道を歩むのかと。
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Bernardは海辺に倒れていた。武装したスタッフに発見された。
デロス社の運営部の武装部隊が集結している。連行したhostたちを撃ち殺していた。
浜辺に死んでいる野蛮人を調べて原因を探ろうとしている。
スタッフが頭蓋骨を切り開くと、骨の裏に迷路の印があり、内部の中枢装置を取り出した。それを端末にセットすると映像記憶が表示された。
Doloresに撃たれていた。

園では客がhostに撃たれていた。
人間をhostと認識するように改変されているようだ。
CharlotteとBernardと一人の客は修繕基地を探して逃げ回った。
Doloresは客を撃ち、客を縛り首にした。これが償いよ。今は私の虜。
いくつもの人生の中で別のものが芽生えた。わたし自身。
町には死体がいっぱい。Williamが起き上がった。Williamは撃たれたが、相手を撃ち殺した。
センターの中はスタッフの死体がいっぱい。Leeがhostに襲われていた。
Maeveが来て、hostを停止させた。自分らの欲求が優先するように組まれている。MaeveはLeeを虜にし、中枢に来たが、そこもスタッフの死体。
Maeveは娘のいる地区に行こうと思っている。Leeに案内させた。

CharlotteとBernardと客たちは、スタッフの車を見つけ、客たちは駆け寄ったがhostに撃ち殺された。
異常になったhostたちは処分されるとLeeは言った。Maeveと別のhostが武装したスタッフたちと撃ち合い、スタッフたちは死んだ。
MaeveはHectorに出会い、HectorはMaeveに従った。
Charlotteはエレベーターを見つけ、Bernardと地下に下り、部屋に入った。ドローンホストがいて作業している。
人員撤退プロセスを実行せよ。Charlotteはシステムに命令した。
送付中のhostが届くまでプロセスは実行できない。
Williamは少年に会った。目的地に着いた気分だ。なぜだWilliam、と少年は言った。ここでの危険が本物になったとWilliamは言った。
目的は全部達したか？
俺の欲望はきりがない。
それが君の長所だ。Arnoldの迷路の中心を目ざし到達した。今度は私のゲームだ。外にもどることを目指す君のためのゲームだ。このゲームでは扉を見つけるんだ。このゲームは終点から始まり、出発点で終わる。心配無用だ。ゲームが君を見つける。
だったらあんたはもういらない。Williamは少年Robertを撃った。
MaeveはHectorを修理している。Leeを着替えさせた。
DoloresとTeddyは馬に乗り遠くへ来た。外の世界は広い、この世界だけではだめ。
Bernardはhostの位置を、そこにあるhostを通じてネットワークで順次に手繰ろうとしている。
デロス社の武装部隊が町に入った。hostがみな死んでいる。
園の動物が居住範囲を越えて死んでいた。
海があった。
多数の死んだhostが海に浮かんでいた。
私が殺したんだ、とBernardは言った。

season2 episode2
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回想場面：Doloresは外の世界を見た。Arnoldがそばにいる。ArnoldはDoloresを外に連れていった。
自分の家に案内した。妻は園に住んでいると同じと言っている。
君とCharlieとは共通点が多い。
ビルの明かりを見てDoloresは美しいと言った。また連れてきて。もう一度見たい。
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Doloresたちがセンターに入って来た。
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回想場面：LoganがArgos社の役員と出資をするようにと話している。
Argos社のロボットたちが人間そっくりにパーティーを演じている。
hostはみな、あなたのもの。
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(展開が殺戮だらけになって来て、いやなので勉強おわり。）

十四、Osiris

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以前、GodDivaというタイトルだったかな、エジプトの神が現生に出現して、人間の生存を左右するようなストーリーだった。昨日見始めたKing of Egyptは、エジプトの神々と人間のストーリーだった。おもしろい。勉強したくなった。
引用：Wikipedia
大地の神Gebと天空の女神Nutの間に4人の子供が産まれた。長兄Osiris、長女Isis、次男Set、次女ネフティスである。四人は、それぞれ結婚した。
やがて太陽神Raが王位をOsirisに譲った。一説でSetは、王位を自分の物にするために産道ではなく母親のヌトの脇腹を突き破って誕生した。しかしOsirisの方が先に生まれてしまったために王位を得られなかったと言われる。また初めは、兄弟でエジプトを治めていたがSetの妻ネフティスがOsirisと上倫して次第に険悪になったと言われる。どの時点か上明だがSetは、Osirisから王位を奪おうと考えるようになった。

ある日、Osirisが館を留守にしている間にSetは廷臣達と暗殺の謀り事を企む。Osirisが帰って来た時、木棺にピッタリ入った者には、褒美として棺が贈られるという催しがあった。この木棺は、Osisirの体に合わせてSetが作らせた物であったが何も知らないOsirisは、ピッタリした棺に気持ちよく横たわった。すると抵抗する暇もない間に蓋がかぶせられ、隙間には鉛が流し込まれた。そして棺は、Setたちによってナイル川に流されてしまう。

Osirisの妻Isisは、心を痛めOsirisを探しに出た。棺は、地中海に出てビブロスに流れ着いた。棺は、その場所に生えたヒースの木に包みこまれ、そのまま加工され宮殿の柱になっていた。やがてIsisは、魔術を駆使し、王子の乳母に化けてビブロスの宮殿に潜入した。Isisは、世話していた赤子を上死にするために炎の中に入れ、自身は、ツバメに変身してOsirisの入っている柱の周りを飛び回った。ある日、王妃が王子の部屋を訪ねて、この様子を見て驚き、Isisは、元の姿に戻って素性と事情を明かして紊得して貰うと柱を回収してエジプトに持ち帰り秘密の場所に隠した。

だが、それを知ったSetは、棺を探し出すとOsirisの遺体を14の部分に切断してしまう。そしてバラバラになったOsirisをエジプト中にばら撒いた。Isisは、再び救出に赴き、パピルスの舟で遺体の破片を探し出し、オクシリンコスで魚に飲み込まれた男根を除いて繋ぎ合わせた体を強い魔力で復活させた。しかし上完全な体だったためOsirisは、現世に留まれず、冥界の王として蘇る。
この時、様々な神々がIsisを助けたとされる。まずミイラ作りの神アヌビスがOsirisの身体を繋ぐのを手伝った。次にセベクは、ナイル川に落ちたOsirisの死体を回収するのを手伝った。さらにトトとネフティスがOsirisの傷を治療したと言われる。 またOsirisのばら撒かれた遺体の落ちた地が聖地とされた。アビュドスに頭、ブシリスに背骨、アトリビスに心臓、ビガとエドフには、足が落ちたと言われる。 Setは、OsirisとIsisの息子Horusも殺そうと考えた。IsisはHorusを守ろうと魔術を使うが、Setには敵わずHorusは殺されてしまう。ここで再びトトがHorusを助け、生き返らせることに成功した。 成長したHorusは、叔父Setへの復讐を決意した。Osirisの正当な後継者は、どちらなのか神々の前で評定が開かれた。RaがSetの肩を持つため、Setは上利にならなかった。そこでIsisは老婆に化けて、評定が行われた中の島への渡し守アンティに金の指輪を与えて騙し、中の島へ乗り込んだ。次にIsisは若い女性に化けてSetを計略にはめ、彼に「父の財産は息子が継ぐべきで、その財産を奪う者は追放する《という発言をさせた。Setは自分の正当性を自分で否定し、神々の支持を失った。 怒るSetは九柱の神々にアンティを罰させ、踵の皮を剥いでサンダルをぴったり履けなくした。アンティは金を呪うようになり、彼女の属する町では金が忌むべき物となった。
またSetは、巨大な豚に姿を変えてHorusを襲った。神々の面前で行われたこの侮辱にRaは怒り、「豚は未来永劫、忌まわしい動物とせよ《と叫んだ。Raは機嫌を搊ねて裁判官の役割を放り出したが、ハトホルが自分の秘所をRaに見せて喜ばせ、彼を再び裁判官の役割に就かせた。
だがSetはそれを認めず、Horusと共にカバに変身して川に潜り、先に陸に上がった者が負けという勝負を行った。Isisは銅の釣り針を水中に投じてHorusを援護しようとしたが、誤って釣り針を息子に引っ掛けてしまい、息子が苦しんだので針に命じて外させた。
次はSetに針を引っ掛けることに成功するが、Setが「私とお前は同じ母から生まれた兄弟だろう《と彼女を言いくるめ、同情したIsisは釣り針を外した。これに怒ったHorusはIsisを追いかけ、その首を刎ね落とした。トートはIsisの死体をRaの元へ運び、Isisの体の上に雌牛の頭を置いて代用とした。
RaはIsisを殺したHorusに罰を下し、またはSetがHorusの両目を奪って山中に埋め、その目からはロータスの花が咲いた。しかし、ハトホルが彼の眼窩に雌アカシカの乳を与えて復元させた。 その後もHorusとSetは激しい戦いを繰り広げ、復活したIsisは再び息子を守ろうとする。
Horusは左目を失ってしまうものの（この左目は長い間エジプト全土を旅し、様々な知見を得たとされる）、トートが月の力を借りてHorusの左目を癒した。その後、神々の助言によってHorusとSetは一時和解し、同居することとなる。しかし、SetがHorusに危害を加えたことから、助けに入ったIsisによってSetは両手を切り落とされる（ただし、後に復元した）。
最後の戦いでSetはHorusに対して、石の船を作って勝負することを持ちかけた。Setは石の船を作るが、Horusは杉の木を漆喰で覆った船を作った。そのためSetの船は水に沈み、Horusの船は水に沈まなかった。しかし、Setはカバに変身して水中からHorusを殺そうとしたが、HorusはSetに槍を突きつけ睾丸と片足を奪った。このようにして、最終的にHorusが勝利し、父の仇討ちを果たすことに成功する。
Osirisはトートとの相談の末、地上の王権をHorusに譲位することができた。これ以来、地上を統治する王（ファラオ）は「Horusの化身《と見なされるようになった。

King of Egyptは、この神話にかなり忠実だ。人間の少年と少女を物語に組み込み、人間の知恵がときおり神をしのぐことを表現している。
OsirisはHorusに王権を譲る式典を開いていた。そこに1000年間砂漠に生きてきたSetが軍隊を引きつれて到着し、Osirisを殺し、Horusを倒して両目をえぐり取った。殺すことはしなかったが牢獄に入れ、両目は秘密の場所に隠した。
平和だった王国はSetに支配され、民は奴隷となった。
少女と引き裂かれた少年ベックの冒険が始まる。Horusの目を盗めばHorusは力を取りもどす。
ベックはパピルスに書かれた地図を読み、神殿に忍び込んでHorusの目の一つを盗んだ。
牢獄のHorusに目を渡し、Horusは回復したが、両目にならないと神の力は完全に戻らない。
ベックを連れてHorusは旅を続ける。


God Divaを見てみる。
空中にピラミッドが現れ、犬の顔の神Anubisと猫の顔の神Bastetから刑の執行猶予を7日間与えられた隼の顔の神Horusは、種を残すために地上で配偶者を探している。子どもたちよ、私は戻って来た。
地球外生物の配偶者ジルを探しあて、人間の男を通じて種を残したHorusは、ピラミッドに戻り、刑を執行されて永遠の眠りについた。

十五、オイラーの公式

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オイラーの公式は上思議だ。勉強してみたい。
e^iθ=cos+isinθ
引用：Wikipedia
自然対数とは？
ネイピア数を底とする対数である。ネイピア数とは？
e = 2.71828 18284 59045 23536 02874 71352 …と続く超越数である。
e^x = ∑[n = 0,∞] x^n/n !
e^1 = 1/1+1/1+1/2+1/6+1/24+1/120+1/720+1/5040+... = e
1/1+1/1+1/2+1/6+1/24+1/120+1/720+1/5040+1/40320+1/362880 = 2.718281526
超越数とは？
どんな有理係数の代数方程式
x^n + a [n − 1] x ^(n − 1) + ⋯ + a[ 0 ] = 0 （n ≥ 1 かつ、各 a[i] は有理数）の解にもならないような複素数のことである。
複素数とは？
実数の対 a, b と 1 と線型独立な（実数ではない）要素 i の線型結合 a + bi の形に表される数（二元数: 実数体上の二次拡大環の元）である。
基底元 i はその平方が −1 になるという特別な性質を持ち虚数単位と呼ばれる。
複素数 z = x + iy と2つの実数 x, y の組 (x, y) は1 : 1 に対応するから、複素数全体からなる集合 C は、z = x + iy を (x, y) と見なすことにより座標平面と考えることができる。そこで C を複素数平面または単に数平面という。

x の自然対数とは 冪 e^t が x 自身に一致するような冪指数 t のことに他ならない。例えば、ln(7.5) = 2.0149… となることは、e^2.0149… = 7.5 となることを理由とする。（対数の性質上、常用対数でも同じことが言える。）
特に e の自然対数は ln(e) = 1, (⇔ e^1 = e) であり、1 の自然対数は ln(1) = 0 (⇔ e^0 = 1) である。

常用対数については：
任意の正の数 x に対し、x = 10^a により定められる実数 a を、10 を底 (base) とする x の常用対数 (common logarithm) といい、記号 log[10] x で表す。
x = 10^a ⇔ a = log[10] x となる。

x　の常用対数とは、10^t　がx　自身に一致するようなt である。
例えば、log7.5=0.875...となるが、10^0.875...=7.4989...
log7.5=10^log7.5

さて、最初の発見者 ロジャー・コーツ (Roger Cotes) とされる。コーツは1714年に log (cos x + i sin x ) = i x を発見したが、三角関数の周期性による対数関数の多価性を見逃した。
1740年頃オイラーはこの対数関数の形での公式から現在オイラーの公式と呼ばれる指数関数での形に注意を向けた。指数関数と三角関数の級数展開を比較することによる証明が得られ出版されたのは1748年のことだった。
オイラーの公式は、変数 θ が実数である場合には、右辺は実空間上で定義される通常の三角関数で表され、虚数の指数関数の実部と虚部がそれぞれ角度 θ に対応する余弦関数 cos と正弦関数 sin に等しいことを表す。このとき、偏角 θ をパラメータとする曲線 eiθ は、複素平面上の単位円をなす。 特に、θ = π のとき（すなわち偏角が 180 度のとき）、
e^iπ=cosπ+isinπ= -1+i*0=-1となる。

実関数として定義される指数関数 ex および三角関数 cos x, sin x を各々マクローリン展開すれば
e^x =∑[n = 0,∞ ] x^n /n !
cos x =∑[n = 0,∞] (-1)^n / (2n ) ! * x^(2n )
sin x =∑[n = 0,∞] (-1)^n / (2n + 1) ! * x^(2n + 1 )
となる。
xをixに置き換えれば
e^ix =∑[n = 0,∞ ] i^n*x^n /n !
=∑[n = 0,∞ ] i^2n*x^2n /2n ! + ∑[n = 0,∞ ] i^2n+1*x^2n+1 /(2n+1) !
=∑[n = 0,∞ ] -1^n*x^2n /2n ! + i∑[n = 0,∞ ] -1^n*x^2n+1 /(2n+1) !
=cos x + isin x
なるほど

十六、エジプト神話

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UTFコードにしているので、漢字の変換誤りになる場合がある。例えば、”ふかのう”が上可能になり、”なまえ”が吊前に、閉じ鍵かっこが《になる。

Osirisに刺激されて、図書館から「エジプト神話《と「エジプト神話シンボル事典《を借りてきた。
引用：「エジプト神話《　ヴェロニカ・イオンズ　酒井伝六訳　青土社
　　　　「エジプト神話シンボル事典《　マンフレート・ルルカー　山下主一郎訳　大修館書店
残念ながらこの本には、神話としての物語が載っていない。
Ra(Re)はHorusと合体し、人間の体に、Horusのタカの頭をつけている。
Osirisは父ゲブから地上の支配権を得て、ブドウ栽培と農業を導入した。弟SetはOsirisの覇権をねたみ、おびきよせて箱に閉じ込め、ナイル川に捨てた。Osirisの体は切り刻まれたが、のちに死者からよみがえった。
Horusは叔父Setとの戦いで片目（月の目）を失ったが、ナイル川の土地に対する支配権をめぐって仲直りし、Setは上エジプトの神となり、Horusは下エジプトの神となった。
後世、Horusは全エジプトの支配者となり、Setは上毛の砂漠と野蛮人の神となった。
Osirisの祝祭が優位を占めるようになると、HorusはOsirisの息子となり、Setの甥となった。
Horusはデルタ地域の沼地の人里離れたところで育ち、のちに、Osirisの復讐をはたした。

プルタークのMoraliaという著述の中にエジプト神話の記述があるというが、
PLUTARCH'S MORALS
引用：http://www.gutenberg.org/files/23639/23639-h/23639-h.htm
Plutarch, who was born at Chæronea in Bœotia, probably about A.D. 50, and was a contemporary of Tacitus and Pliny, has written two works still extant, the well-known Lives, and the less-known Moralia. The Lives have often been translated, and have always been a popular work. Great indeed was their power at the period of the French Revolution. The Moralia, on the other hand, consisting of various Essays on various subjects (only twenty-six of which are directly ethical, though they have given their name to the Moralia), are declared by Mr. Paley "to be practically almost unknown to most persons in Britain, even to those who call themselves scholars."

見つからなかった。少年たちに対する道徳訓話のような内容。

こういうサイトがあった。
引用：http://www.egyptianmyths.net/mythisis.htm
The Story of Isis and Osiris
In the days before Re had left the earth, before he had begun to grow old, his great wisdom told him that if the goddess Nut bore children, one of them would end his reign among men. So Re laid a curse upon Nut - that she should not be able to bear any child upon any day in the year.
Full of sorrow, Nut went for help to Thoth, the thrice-great god of wisdom and magic and learning, Re's son, who loved her. Thoth knew that the curse of Re, once spoken, could never be recalled, but in his wisdom he found a way of escape. He went to Khonsu, the Moon-god, and challenged him to a contest at draughts. Game after game they played and always Thoth won. The stakes grew higher and higher, but Khonsu wagered the most, for it was some of his own light that he risked and lost.
At last Khonsu would play no more. Then Thoth the thrice-great in wisdom gathered up the light which he had won and made it into five extra days which for ever after were set between the end of the old year and the beginning of the new. The year was of three hundred and sixty days before this, but the five days which were added, which were not days of any year,were ever afterwards held as days of festival in old Egypt.
But, since his match with Thoth, Khonsu the moon has not had enough light to shine throughout the month, but dwindles into darkness and then grows to his full glory again; for he had lost the light needed to make five whole days.
よし、これを読んでいってみよう。

昔、太陽の神Reが亡くなる前、老いはじめたときに予感した。Nutが生む子がReの支配を終わらせる。そこで、Reは星の神Nutに一年の間には子供を生めないように呪いをかけた。
悲嘆にくれたNutは、Reの息子で、三番目の知恵の神Thothに相談した。Thothは呪いから逃れる方法を見つけた。Thothは月の神Khonsuにチェスの勝負を申しこみ、何度も勝負して勝ち、Khonsuは持っている光を賭けて失った。Thothは手に入れた光を五つの日に変えて360日あった1年に加え、これを祝日とした。
それからはThothはひと月中、光ることができず、満ち欠けするようになった。

On the first of these days Osiris, the eldestson of Nut, was born, and the second day was set aside to be the birthday of Horus the Elder. On the third day the second son of Nut was born,dark Seth, the lord of evil. On the fourth her daughter Isis first saw the light, and her second daughter Nephthys on the fifth. In this way the curse of Re was both fulfilled and defeated: for the days on whichthe children of Nut were born belonged to no year.
この五日の一日目に、Nutは大地の神Gebにより長男Osirisを生み、二日目はOsirisの長子Horusの誕生にとっておき、三日目に次男Seth（暗黒と邪悪の神）、四日目に長女Isis、五日目に次女Nephthysを生んだ。このようにしてReの呪いは解かれた。

When Osiris was born many signs and wonders were seen and heard throughout the world. Most notable was the voice which came from the holiest shrinein the temple at Thebes on the Nile, which today is called Karnak, speaking to a man called Pamyles bidding him proclaim to all men that Osiris, the good and mighty king, was born to bring joy to all the earth. Pamyles did as he was bidden, and he also attended on the Divine Child and brought him up as a man among men.
Osirisが生まれたとき、世界中に多くの兆しと上思議なことが起きた。中でも、ナイル川のThebes（今はKarnakと呼ばれている）の最も神聖な寺院から声が聞こえ、Pamylesという男に命じた。正義の全能の神Osirisが生まれ、世界中に祝福をもたらすと人々に言え。Pamylesは命じられたとおりにし、神の子の世話をして、Osirisを男の中の男に育てた。

When Osiris was grown up he married his sister Isis,a custom which the Pharaohs of Egypt followed ever after. And Seth married Nephthys: for he too being a god could marry only a goddess.
Osirisは長じて妹のIsisと結婚し、のちにエジプトのファラオはこのしきたりに従った。SethもまたNephthysと結婚した。

When the people of Egypt had learned to make bread and cut only the flesh of such animals as he taught them were suitable, Osiris, went onto teach them laws, and how to live peacefully and happily together, delighting themselves with music and poetry. As soon as Egypt was filled with peace and plenty, Osiris set out over the world to bring his blessings upon other nations. While he was away he left Isis to rule over the land, which she did both wisely and well.
エジプトの人々が、パンを作ることや、Osirisが適切と認めた動物の肉だけを食べることを学んだとき、Osirisは法律と、音楽と詩を楽しみながら平和で幸福に暮らす方法を教えた。
エジプトが平和と豊かさに満たされたとき、Osirisはほかの国々に祝福を与えるために世界中に出かけた。留守の間はIsisに統治を任せ、Isisは聡明によく治めた。

But Seth the Evil One, their brother, envied Osiris　and hated Isis. The more the people loved and praised Osiris, the more Seth hated him; and the more good he did and the happier mankind became,the stronger grew Seth's desire to kill his brother and rule in his place.Isis, however, was so full of wisdom and so watchful that Seth made no attempt to seize the throne while she was watching over the land of Egypt.And when Osiris returned from his travels Seth was among the first to welcome him back and kneel in reverence before "the good god Pharaoh Osiris".
邪悪なSethは、Osirisを妬み、Isisを憎んだ。人々がOsirisをあがめるほど、Osirisが善いことをして人々が幸福になるほど、SethはOsirisを殺し国の秩序を壊したい気持ちが強まった。
しかし、知恵があり用心深いSethは、Isisがエジプトを支配している間は玉座を狙わなかった。 Osirisが旅行から帰ってきたとき、真っ先に歓迎し、善良なる神Osirisに膝まずいた。

Yet he had made his plans, aided by seventy-two of his wicked friends and Aso the evil queen of Ethiopia. Secretly Seth obtained the exact measurements of the body of Osiris, and caused beautiful chest to be made that would fit only him. It was fashioned of the rarest and most costly woods: cedar brought from Lebanon, and ebony from Punt at the south end of the Red Sea for no wood grows in Egypt except the soft and useless palm.
Sethは計画を考えていた。これには72人の邪悪な友人と、エチオピアの邪悪な女王Asoが手伝った。ひそかにSethはOsirisの体の正確なサイズを手に入れ、Osirisにぴったりあう美しい箱を作らせた。レバノンからとりよせた希少で非常に高価なシダー杉と、紅海の南端のPunt産の黒檀で作った。エジプトでは柔らかい棕櫚以外に木は育たないからだ。

Then Seth gave a great feast in honour of Osiris; but the other guests were the two-and-seventy conspirators. It was the greatest feast that had yet been seen in Egypt, and the foods were choicer, the wines stronger and the dancing girls more beautiful than ever before. When the heart of Osiris had been made glad with feasting and song the chest was brought in, and all were amazed at its beauty.
Osiris marveled at the rare cedar inlaid with ebony and ivory, with less rare gold and silver, and painted inside with figures of gods and birds and animals, and he desired it greatly.
"I will give this chest to whosoever fits it most exactly!" cried Seth.And at once the conspirators began in turn to see if they could win it.But one was too tall and another too short; one was too fat and anothertoo thin - and all tried in vain.
"Let me see if I will fit into this marvelous piece of work," said Osiris,and he laid himself down in the chest while all gathered round breathlessly.
"I fit exactly, and the chest is mine!" cried Osiris.
SethはOsirisの栄誉を称え、祝宴を設けた。しかし、Osiris以外の72人の客はみな、共謀者だった。
かつてなかったほどの豪華さ。見事な果実、強い酒、美しい踊り子たち。 Osirisの心が宴と歌ではずんだとき、箱が運ばれてきて、みな、その美しさに驚いた。
黒檀と象牙と金銀で象嵌された希少なシダー杉にOsirisは驚嘆した。内部には神々や鳥、動物たちが描かれていた。Osirisは欲しくなった。
この箱にぴったり合う人にあげようと思っている、とSethが言った。共謀者たちが代る代る入ってみたが、だれも合わなかった。
この驚くべき作品に私が入れるかやってみよう、とOsirisが言い、中におさまり、みな息を止めて周りに集まった。
ぴったりだ、この箱は私のものだ、とOsirisは叫んだ。

"It is yours indeed, and shall be so forever!" hissed Seth as he banged down the lid. Then in desperate haste he and the conspirators nailed it shut and sealed every crack with molten lead, so that Osiris the man died in the chest and his spirit went west across the Nile into Duat the Place of Testing; but, beyond it to Amenti, where those live for ever who have lived well on earth and passed the judgments of Duat, he could not pass as yet.
Seth and his companions took the chest which held the body of Osiris and cast it into the Nile; and Hapi the Nile-god carried it out into the Great Green Sea where it was tossed for many days until it came to the shore of Phoenicia near the city of Byblos. Here the waves cast it into a tamarisk tree that grew on the shore; and the tree shot out branches and grew leaves and flowers to make a fit resting place for the body of the good god Osiris and very soon that tree became famous throughout the land.
永遠に君のものだ、とSethはささやいて蓋を閉めた。すぐさまSethと共謀者たちは釘を打ち、隙間を溶かした鉛でふさいだ。Osirisは箱の中で死に、魂はナイル川を越えて冥界の裁定の地Duatに行き、さらにAmentiに行った。Amentiには裁定を通過した善良な人々が住んでいたが、Osirisの魂はまだ通過できなかった。
Sethと共謀者たちはOsirisが入った箱をナイル川に投げ込んだが、ナイル川の神HapiがGreat Green Seaに運び、何日か経って、Byblosの町の近くのPhoeniciaの海岸に打ち上げられた。そこにはタマリスクの木があって、善良なる神Osirisの体を葉と花で飾った。やがてこの木の吊は国中に広まった。
tamarisk 引用：https://st3.depositphotos.com/8677104/14502/i/1600/depositphotos_145020527-stock-photo-tamarisk-blooming-in-desert-with.jpg


十七、シュレーディンガー方程式

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UTFコードにしているので、漢字の変換誤りになる場合がある。例えば、”ふかのう”が上可能になり、”なまえ”が吊前に、閉じ鍵かっこが《になる。

理解力の限界のはるかかなたにあるけれど、電子軌道がシュレーディンガー方程式で求められるというのが神秘。原子核があると、その周りに電子軌道があるが、原子核の陽子の数に応じて電子軌道が定まるだろうが、方程式でなぜそこまでわかるのだろう。
引用：http://shimaphoto03.com/science/sch-equ/
シュレーディンガー方程式とは：
{ -(プランク定数h/2π)^2/(2m) ・ (ラプラス作用素) + ポテンシャルエネルギーV } ・ψ = E・ψ
ψ：電子が存在する確率を表す波動関数であり、方程式の解
m：粒子（この場合、電子）の質量
ある体積dV = dxdydzに電子が存在する確率 = ψ^2(dxdydz)
ラプラス作用素：∂2/∂x2 + ∂2/∂y2 + ∂2/∂z2

原子は球体なので、ラプラス作用素を球座標変換すると、
1/r^2 ・∂/∂r(r^2・∂/∂r) + 1/(r^2・sinθ) ・∂/∂θ・(sinθ・∂/∂θ) + 1/(r^2・sin^2θ)・ ∂2/∂ψ2
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ある資料によれば、（引用：http://zellij.hatenablog.com/entry/20121030/p1 )
∂2/∂r2 + 2/r ・∂/∂r + 1/r^2・∂2/∂θ2) + cosθ/(r^2・sinθ・r^2) ・∂/∂θ + 1/(r^2・sin^2θ)・∂2/∂φ2
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シュレーディンガー方程式は、プランク定数h/2πをPと表記して：
{ -P^2/(2m) ・ (1/r^2 ・∂/∂r(r^2・∂/∂r) + 1/(r^2・sinθ) ・∂/∂θ・(sinθ・∂/∂θ) + 1/(r^2・sin^2θ)・ ∂2/∂ψ2 ) + V } ・ψ = E・ψ
両辺に　2mr^2 を掛けて：
{ -P^2 ・(∂/∂r(r^2・∂/∂r) + 1/sinθ・∂/∂θ(sinθ・∂/∂θ) + 1/sin^2θ・ ∂2/∂ψ2) + 2mr^2 ・V } ・ψ = 2mr^2 ・ E・ψ
移項して右辺を0にすると：
{ (∂/∂r(r^2・∂/∂r) + 1/sinθ・∂/∂θ(sinθ・∂/∂θ) + 1/(sin^2θ・ ∂2/∂ψ2) + 2mr^2 /P^2 ・ (E - V) } ・ψ = 0

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ここから先は理解できない。
ラプラス作用素は簡素なｘｙｚ勾配の発散で、プランク定数とポテンシャルエネルギーはスカラー量だから、この結果で複雑な電子存在確率が計算できるのがまさにふしぎ。

さて、どこから攻めるか。
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ラプラス作用素
引用：Wikipedia
数学におけるラプラス作用素（ラプラスさようそ、英: Laplace operator）あるいはラプラシアン（英: Laplacian)は、ユークリッド空間上の函数の勾配の発散として与えられる微分作用素である。
記号では ∇·∇, ∇2, あるいは ∆ で表されるのが普通である。
函数 f の点 p におけるラプラシアン ∆f(p) は（次元に依存する定数の違いを除いて）点 p を中心とする球面を半径が増大するように動かすときの f(p) から得られる平均値になっている。
直交座標系においては、ラプラシアンは各独立変数に関する函数の二階（非混合）偏導函数の和として与えられ、またほかに円筒座標系や球座標系などの座標系においても有用な表示を持つ。

引用：http://www.th.phys.titech.ac.jp/~muto/lectures/QMI10/QMI10_chap04.pdf
時間に依存しないシュレディンガー方程式
時間に依存しないポテンシャルV (x) のもとで運動する質量m の粒子を考える。
シュレディンガー方程式は:
iP・∂/∂t・ψ(x, t) = Hψ(x, t) = [− P^2/(2m)・∂2/∂x2 + V (x) ]・ψ(x, t)
量子力学では、波動関数ψ(x, t) の時間依存性を分離して、ψ(x, t) = f(t)・u(x)　
これをシュレーディンガー方程式に代入する。
iP∂/∂tf(t)・u(x) = − P^2/(2m)・∂2/∂x2・f(t)・u(x) + V (x)・f(t)・u(x)
これを変形して、
u(x)・iP・∂/∂t・f(t) = f(t)・[− P^2/(2m)・∂2/∂x2・u(x) + V (x)・u(x)]
両辺に1/(f(t)・u(x))を掛けると、
iP/f(t)・∂/∂t・f(t)= 1/u(x)・[− P^2/(2m)・∂2/∂x2・u(x) + V (x)・u(x)]
となって、時間と座標を分離できた。
両辺は、互いに依存しないのに等しくなるので、定数でなければならない。
この定数をEとおけば、
左辺から、
iP/f(t)・∂/∂t・f(t) = E
iP・∂/∂t・f(t) = E・f(t)
その解は、積分定数をCとして、
f(t) = C・exp(-i・E・t/P)
右辺から、
1/u(x)・[− P^2/(2m) ・∂2/∂x2・u(x) + V (x)・u(x)] = E
− P^2/(2m) ・∂2/∂x2・u(x) + V (x)・u(x) = E・u(x) ・・・・・・①
これが　u(x) に対する，時間に依存しないシュレディンガー方程式。
定数Eは、エネルギーを表す。
。一般に，エネルギーE が無限遠方におけるポテンシャルの値より小さいとき（E < V(±∞)），エネルギーは離散的な値をとり，逆の場合は連続的な値をもつ。前者の解を束縛状態，後者の解を連続状態と呼ぶ。
束縛状態の場合，エネルギーE は時間に依存しないシュレディンガー方程式① より求められる。その際，境界条件を課して方程式を解くが，特定の離散的エネルギー（エネルギー固有値）をもつ場合だけ，シュレディンガー方程式の解が存在する。

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なんとか、ここまで来たか。
我思うに、エネルギーE が無限遠方におけるポテンシャルの値より小さいとき、というから、宇宙開闢以来、その原点より離れて存在する物質のポテンシャルエネルギーは、常に無限大より小さいから、偏微分で解析すると、エネルギーはかならず離散的にしか存在できないと結論できるんだな。
物質の動きは三角関数で表現されるから、これは波動だから、離散的な状態しか現れない、と考えようか。
まてよ、勾配の発散に根本があるのじゃないかな。
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引用：Wikipedia
発散（はっさん、英: divergence）は、各点においてベクトル場の流入と流出の大きさを符号付きスカラーの形で測るベクトル作用素である。
より技術的に言えば、発散が表すのは与えられた点の無限小近傍領域から出る流束の体積密度である。
例えば、空気を熱したり冷ましたりするものとして考えると、各点において空気の移動速度を与えるベクトル場を例にとることができる。領域内で空気を熱すれば空気は全方向へ膨張していくから、速度場は領域の外側をさしていることになり、従って速度場の発散はこの領域で正の値をとり、この領域は流入（あるいは湧き出し、湧出、source）域であることが示される。空気を冷まして収縮させるなら、発散の値は負となり、この領域は流出（あるいは沈み込み、排出、sink）域と呼ばれる。

引用：https://physics-school.com/grad-div-rot/
勾配はその傾きを大きさに持つベクトルですから，向きを持ちます。マイナスの傾きのところでは，負方向に向くベクトルとなります。

発散はベクトル場の各成分をその軸方向に偏微分したものの和と言えます。
ベクトル場に対してこのような操作をして出てくるものがなぜ発散と呼ばれるのかを考えてみます。
そこで，空間中の微小な直方体を考えてみましょう。

軸方向にΔx,Δy,Δz の辺を持っていて，左手前下の点の座標が(x,y,z) であるような直方体です。
一旦簡単のためにベクトル場のx 成分のみ考えることにします。
ではA→を単位面積あたりを通過する水の流量だという風に考えてみましょう。
左側の面を通過する流量はその場所での流量Axに面積ΔyΔz を乗じればよいから，
Ax(x,y,z)ΔyΔz
右側のx+Δxの面を通過する流量は
Ax(x+Δx,y,z)ΔyΔz
また，水は左から入って右から出ていきますから，この直方体から水が出ていく量は
{Ax(x+Δx,y,z)–Ax(x,y,z)}ΔyΔz
したがって，この出ていく量を直方体の体積で割れば，単位体積当たり出ていく量は，
({Ax(x+Δx,y,z)–Ax(x,y,z)}ΔyΔz)/(ΔxΔyΔz)=(Ax(x+Δx,y,z)–Ax(x,y,z))/Δx

Δx→0の極限を取ることにより，
lim[Δx→0](Ax(x+Δx,y,z)–Ax(x,y,z))/Δx=∂Ax/∂x
とx による偏微分となります。
全く同じことをy,z方向にもすることで，それぞれの方向で出ていく水の量は
y方向：∂Ay∂y，z方向：∂Az∂z
となりますから，結局単位体積の直方体から出ていく水の総量は
∂Ax/∂x+∂Ay/∂y+∂Az/∂z=∇⋅A→
と書けます。
そしてこれが発散になるのですが，ベクトル場を何かの流れだと意識することで，発散はあるエリアから外に向かって出ていく量を表していることがわかりました。
つまり
∇⋅A→>0ならば、A→が湧き出る所がある
∇⋅A→<0ならば、A→を吸い込む所がある
∇⋅A→=0ならば、A→の出入りは一定⇒保存される


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すると、勾配の発散とはなんだろう。今日はここまで。

それじゃ再度、シュレーディンガー方程式を勉強しよう。
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引用：https://rikei-jouhou.com/radial-equation/
まず、時間に依存しない３次元のシュレディンガー方程式を以下に示します。 ハミルトン演算子をHoと表すと、
Hoψ(x,y,z)=Eψ(x,y,z) ・・・・・・・・・・(1)
ψ(x,y,z) は運動する粒子の波動関数、E は粒子の全エネルギー和
プランク定数h/2πをPと表すと、
Ho =−P^2/(2m)・∇^2 +V(x,y,z) ・・・・・・・・(2)
∇^2 =∂^2/ ∂x^2 +∂^2/ ∂y^2 +∂^2/ ∂z^2 ・・・ (3)

さて、いよいよ水素原子のシュレーディンガー方程式

水素原子は核を原点として、そのまわりを１つの電子が回転運動しているモデルと見なすことができます。核には陽子が１つ含まれているので、核と電子のあいだにクーロン力が働きます。するとこのモデルにおける電子のポテンシャルエネルギーは電位に等しいので、
V(r)=−1/(4π・ε0)・ e^2/r ・・・・・・・ (4)
ε0：真空における誘電率
r： 核と電子のあいだの距離
e：電気素量、すなわち陽子(電子)の電荷

電子の質量をme とおいて(4)式を(2)式に代入すれば、
Ho=−P^2/(2me)・∇^2 −1/(4π・ε0)・ e^2/r ・・・・・・(5)

水素原子モデルでは電子が回転しているため極座標系で解いた方が良い。
(x,y,z)=(rsinθcosφ,rsinθsinφ,rcosθ) ・・・・・・・・・・・・(6)
とおくことによって、ラプラス演算子は、
∇^2 =1/r^2・∂/∂r・ (r^2・∂/∂r )+1/(r^2・sinθ)・∂/∂θ・ (sinθ・∂/ ∂θ )+1/(r^2 sin^2θ)・ (∂^2/∂φ^2 ) ・・・・・・・・・・・・(7)

極座標変換すれば、波動関数もψ(x,y,z) からψ(r,θ,φ) になって(5)式を(1)式に代入すれば
[−P^2/(2me)・∇^2 −1/(4π・ε)・ e^2/r ]・ψ(r,θ,φ)=E・ψ(r,θ,φ)・・・・・ (８)
これに、(7)式を代入し、両辺に2me・r^2を掛けて整理すれば、

−P^2・∂/∂r・ (r^2 ・∂ψ/∂r )−P^2 [1/sinθ・∂/∂θ・ (sinθ・∂ψ/∂θ )+1/sin^2θ・ (∂^2 ψ/∂φ^ 2 )]−2me・ r^2 [1/(4π・ε0)・ e^2/r +E]・ψ(r,θ,φ)　=　0 ・・・・・・ (12)

こうして、第1項と第3項がrに関わる式で、第2項がΘとφに関する式になった。
これで、変数分離法が利用できるようになった。
ψ(r,θ,φ)=R(r)Y(θ,φ)・・・・・・・・・・・ (13)
これを使って、
−P^2/∂/∂r・ (r^2・Y・dR/dr )−P^2 [1/sinθ・∂/∂θ・ (sinθ・R・∂Y/∂θ)+1/sin^2θ・ (R・∂^2 Y/∂φ^2 )]−2me・r^2・[1/(4π・ε0)・ e^2/r +E]・R(r)・Y(θ,φ)　=　0 ・・・・・・ (15)
このように、第1項と第2項の変数が異なる場合は、各項がともに定数にならないといけない。しかも、項の差が0なので、P^2を定数の中に入れて、その定数をβとおくと、

−1/R(r)・[d/dr・(r^2・dR/dr )+2me・r^2/P^2・(1/(4πε0)・e^2/r +E)・R(r)] = −β・・・・ (16)

−1/Y(θ,Φ)・[1/sinθ・∂/∂θ・ (sinθ・∂Y/∂θ)+1/sin^2θ・∂^2 Y/∂φ^2 ] = β・・・・ (17)

(16)式は水素電子の半径に関する式であり、
(17)式は水素電子の角度に関する式になる。

ところで、二つの質点が、距離を一定にしながら回転しているモデルを剛体回転子というが、剛体回転子の慣性モーメントを I とすれば、
剛体回転子の波動関数Y(θ,ϕ) についてのシュレディンガー方程式は
−P^2/(2・I)・ [1/sinθ・∂/∂θ・ (sinθ・∂Y/∂θ )+1/sin^2θ・ (∂^2Y/∂Φ^2 )] = EY(θ,φ)・・・・・・・・・ (18)
この式の両辺に、2・I/[P^2・Y(θ,Φ)] をかけてみると、
−1/Y(θ,Φ) [1/sinθ・∂/∂θ・ (sinθ・∂Y/∂θ)+1/sin^2θ・ (∂^2Y/∂φ^2 )] = 2・I・E/P^2　・・・・・・・・・・・　 (19)
ここで、
β=2・I・E/P^2 ・・・・・・・・・ (20)
とおけば、(19)式は(17)式と同じになる。
つまり、水素電子の波動関数の角度部分Y(θ,Φ) は剛体回転子のシュレディンガー方程式と全く同じである。

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ここまでは何とか理解。
それで、それがどうした。
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水素原子の波動関数は半径依存の式と角度依存の式の積で表される。
角度依存の式がさらに角度θ依存式と角度φ依存式の積で表されることになる。

−1/Y(θ,φ)・[1/sinθ・∂/∂θ・ (sinθ・∂Y/∂θ)+1/sin^2θ・∂^2 Y/∂φ^2 ] = β・・・・ (17)
を解く。
(17)式の両辺にY(θ,Φ)sinθ をかけて微分式以外の分数の分母を払って、さらに右辺の項を左辺に移項すれば、
sinθ・∂/∂θ・ (sinθ・∂Y/∂θ)+∂^2Y/∂φ^2 +(βsin^2θ)・Y = 0 ・・・・・・・・・(18)
変数分離法を使い、
Y(θ,Φ)=Θ(θ)Φ(φ)
∂Y/∂θ =Φ(φ)dΘdθ・・・・・・・・・・・・・・・・①
∂^2Y/∂φ^2 =Θ(θ)d^2Φ/dφ^2 ・・・・・・・②
①②を(18）式に代入すれば、
sinθ・∂/∂θ・ (sinθ・Φ(φ)dΘ/dθ)+Θ(θ)d^2Φ/dφ^2 +(βsin^2θ)・Θ(θ)・Φ(φ)=0 ・・・・・・・・(19)
両辺をΘ(θ)Φ(φ) で割って第２項目を右辺に移項すれば、
sinθ/Θ(θ)・ d/dθ・ (sinθ・dΘ/dθ )+βsin^2θ = −1/Φ(φ)・ d^2Φ/dφ^2 ・・・・・・・ (20)
左辺はθの関数で、右辺がφの関数になっているため、(20)の等式が成り立つためには(左辺)=(右辺)=(定数)の形をとるしかない。その定数をK とすれば(20)式は、
sinθ/Θ(θ)・d/dθ・ (sinθ・dΘ/dθ)+βsin^2θ=K ・・・・・・・・・・(21a)
−1/Φ(φ) ・d^2Φ/dφ^2 = K ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　(21b)
の二式に分かれる。


まず、シュレディンガー方程式の角度φ依存式を解いてΦ(φ)を求める。

(21b)式の両辺に−Φ(φ) をかけて右辺の項を左辺に移項すれば、
d^2Φ/dφ^2 +K・Φ(φ) = 0 ・・・・・・・・・・(22)
これは各項の係数が定数であり、d^2Φ/dφ^2 とΦ(φ) に関する１次式であるため、定係数の線形微分方程式であることがわかる。このような方程式においては第２項の係数が正のときのみ解を持つことがわかっているので、K=m^2 に書き換えて、
d^2Φ/dφ^2 +m^2・Φ(φ) = 0 ・・・・・・・・・・ (23)

定数項が0 の場合は解の１つがΦ(φ)=exp(α・φ) であることがわかっていてα は方程式を解く際に決定する。これを(23)式に代入して、
α^2・exp(α・φ) +m^2・exp(α・φ) = 0 ・・・・・・・・・・・・　(24)
同類項でまとめて、
(α^2 +m^2 )・exp(α・φ) = 0 ・・・・・・・・・・(25)
よって、
exp(α・φ) = 0 ではΦ(φ)=0 になってしまうので、
α=±i・m ・・・・・・・・・・・・　(26)
iは虚数
したがって、
Φ(φ)=exp(±i・m・φ)・・・・・・・・・ (26a)
一般解は、
Φ(φ)=c1・exp(+i・m・φ) + c2・exp(-i・m・φ)・・・・・・・・・ (26b)
オイラーの公式を利用して、
exp(±i・θ) =cosθ±i・sinθ
(26)式を変形すれば、
Φ(φ)=c1・(cos m・φ + i・sin m・φ)　+　c2 (cos　m・φ – i・sin m・φ) ・・・・・・　(27)
水素電子は核の周りを回っているから、一周すれば元の位置に戻る。
Φ(φ+2・π)=Φ(φ) ・・・・・・・・・　(28)
(28)式に基づいてΦ(φ) を求める。

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やっとここまできたか。しかし、これからがまた大変らしい。
今日はここまで。
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(28)式に(27)式を代入して整理し、具体的にφ=0を代入すると、
(c1 + c2 )・cos(2・m・π) = c1 + c2 ・・・・・・・・・・・・・・・・ (29)
(c1 - c2 )・sin(2・m・π) = 0 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(30)
これを解くと、
c1 = c2 または sin(2・m・π) = 0 になる。

c1 = c2 のとき(29)式を解けば、c1=c2=0 または、cos(2・m・π) = 0 が得られるが、c1 =c2=0 だとΦ(φ)=0 となって無意味な解となるので、
cos(2・m・π) = 0 を解くと、m が整数となるので、
c1=c2=0 かつ、mは整数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(31)
が１つ目の解として得られる。

sin(2・m・π) = 0のとき(29)式を解けば、c1+c2=0 またはcos(2・m・π)=1 になるので、
解けばm は整数である条件が得られるので最終的に、
c1+c2 = 0　かつ　m=k/2 　　k=0,±1,±2,… 　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　(32)

または、mは整数。
mが整数であれば、(28)式のΦ(φ+2・π)=Φ(Φ) が常に成り立つので、
Φm (φ) = c1・exp(+i・m・φ) + c2・exp(-i・m・φ) 　　m=0,±1,±2,… ・・・・・・・・　(33)

十八、徳勝龍優勝！

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UTFコードにしているので、漢字の変換誤りになる場合がある。例えば、”ふかのう”が上可能になり、”なまえ”が吊前に、閉じ鍵かっこが《になる。

2020.1.26日曜日、初場所千秋楽、前頭十七枚目の徳勝龍が、貴景勝を浴びせ倒して、14勝1敗で優勝した。すごい！すばらしい！
インタビューの最後に、お父さんお母さん生んで育ててくれてありがとうございます、といった言葉がすばらしい。
読売新聞販売店でもらった番付表に日々記録したのは：


十九、Star Trek

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昔、DVDで見た記憶がある。地球は異種文明に襲撃されたが、異種文明が創造した女性使者が仲介となって、地球は最後に救われる。
これだった。Startrek 1. V...GER VOYGER 6
VOYGER 6はブラックホールに吸い込まれた。
機械生命体に吸い込まれ、生きた機械になった。
V...GERの任務は、データを収集し、地球に送信すること。
情報送信の指示を待っていた。
我々がcreatorだ。コードを発信しろ。 creatorが合体しなければならない。
人間性、論理を飛び越える。
船長、あなたはエンタープライスがほしかった。私はV...GERがほしい。
DeckerとV...GERの同素体は合体した。
新しい生命体が誕生した。
二人は、行方上明と地球に報告。

引用：https://memory-alpha.fandom.com/wiki/Star_Trek:_The_Motion_Picture

Spock compares V'ger to a child and suggests they treat it like one. McCoy retorts that this child is about to wipe out every living thing on Earth. To get "Ilia's" attention, Kirk says that the carbon units know why the Creator hasn't responded. The Ilia probe demands that Kirk "disclose the information." Kirk won't do it until V'ger withdraws all the orbiting devices. In response to this, V'ger cuts off the ship's communications with Starfleet. She tells him again to disclose the information. He refuses, and a plasma energy attack shakes the ship. McCoy tells Spock that the child is having a "tantrum." Kirk tells the probe that if V'ger destroys the Enterprise, then the information it needs will also be destroyed with it. Ilia says that it is illogical to withhold the required information, and asks him why he won't disclose it. Kirk explains it is because V'ger is going to destroy all life on Earth. "Ilia" says that they have oppressed the Creator, and Kirk makes it clear he will not disclose anything. V'ger needs the information, says "Ilia." Kirk says that V'ger will have to withdraw all the orbiting devices. "Ilia" says that V'ger will comply, if the carbon units give the information.
Spock tells Kirk that V'ger must have a central brain complex. Kirk theorizes that the orbiting devices are controlled from there. Kirk tells "Ilia" that the information can't be disclosed to V'ger's probe, but only to V'ger itself. "Ilia" stares at the viewscreen, and, in response, the aperture opens and drags the ship forward with a tractor beam into the next chamber. Chekov tells Kirk that the energy bolts will reach their final positions and activate in 27 minutes. Kirk calls to Scott on the intercom and tells him to stand by to execute Starfleet Order 2005 – the self-destruct command. A female crewmember, Ross, asks Scott why Kirk ordered self-destruct, and Scott tells her that Kirk hopes that when they explode, so will the intruder.
The countdown is now down to 18 minutes. DiFalco reports that they have traveled 17 kilometers inside the vessel. Kirk goes over to Spock's station and sees that Spock has been crying. "Not for us," Kirk realizes. Spock tells him he is crying for V'ger, and that he weeps for V'ger as he would for a brother. As he was when he came aboard the Enterprise, so is V'ger now – empty, incomplete, and searching. Logic and knowledge are not enough. McCoy realizes Spock has found what he needed, but that V'ger hasn't. Decker wonders what V'ger would need to fulfill itself.
Spock comments that each one of us, at some point in our lives asks, "Why am I here?" "What was I meant to be?" V'ger hopes to touch its Creator and find those answers. DiFalco directs Kirk's attention to the viewscreen. Ahead of them is a structure with a bright light. Sulu reports that forward motion has stopped. Chekov replies that an oxygen/gravity envelope has formed outside of the ship. "Ilia" points to the structure on the screen and identifies it as V'ger. Uhura has located the source of the radio signal and it is straight ahead. A passageway forms outside the ship as Kirk, Spock, McCoy, Decker, and "Ilia" enter a turbolift.

The heart of V'ger is revealed
The landing party exits an airlock on the top of the saucer section and walks up the passageway. At the end of the path is a concave structure, and in the center of it is an old NASA probe from three centuries earlier. Kirk tries to rub away the smudges on the nameplate and makes out the letters "V G E R". He continues to rub and discovers that the craft is actually Voyager 6. Kirk recalls the history of the Voyager program – it was designed to collect data and transmit it back to Earth. Decker tells Kirk that Voyager 6 disappeared through a then-called black hole.
Kirk says that it must have emerged on the far side of the galaxy and got caught in the machine planet's gravity. Spock theorizes that the planet's inhabitants found the probe to be one of their own kind – primitive, yet kindred. They discovered the probe's 20th century programming, which was to collect data and return that information to its creator. The machines interpreted that instruction literally and constructed the entire vessel so that Voyager could fulfill its programming. Kirk continues by saying that on its journey back, it amassed so much knowledge that it gained its own consciousness. "Ilia" tells Kirk that V'ger awaits the information. Kirk calls Uhura on his communicator and tells her to find information on the probe in the ship's computer, specifically the NASA code signal, which will allow the probe to transmit its data. Decker realizes that that is what the probe was signaling – it's ready to transmit everything. Kirk then says that there is no one on Earth who recognizes the old-style signal – the Creator does not answer.
Kirk calls out to V'ger and says that they are the Creator. "Ilia" says that is not logical – carbon units are not true life forms. Kirk says they will prove it by allowing V'ger to complete its programming. Uhura calls Kirk on his communicator and tells him she has retrieved the code. Kirk tells her to set the Enterprise transmitter to the appropriate code frequency and to transmit the signal. Decker reads the numerical code on his tricorder and is about to read the final sequence, but V'ger burns out its own antenna leads to prevent reception.
"Ilia" says that the Creator must join with V'ger, and turns toward Decker. McCoy warns Kirk that they only have ten minutes left. Decker figures out that V'ger wanted to bring the Creator here and transmit the code in person. Spock tells Kirk that V'ger's knowledge has reached the limits of the universe and it must evolve. Kirk says that V'ger needs a Human quality in order to evolve. Decker thinks that V'ger joining with the Creator will accomplish that. He then goes over to the damaged circuitry and fixes the wires so he can manually enter the rest of the code through the ground test computer. Kirk tries to stop him, but "Ilia" tosses him aside. Decker tells Kirk that he wants this as much as Kirk wanted the Enterprise.

V'ger evolves into a higher form of existence after merging with Decker
Suddenly, a bright light forms around Decker's body. "Ilia" moves over to him, and the light encompasses them both as they merge together. Their bodies disappear, and the light expands and begins to consume the area. Kirk, Spock, and McCoy retreat back to the Enterprise. V'ger explodes, leaving the Enterprise above Earth, unharmed. On the bridge, Kirk wonders if they just saw the beginning of a new life form, and Spock says yes and that it is possibly the next step in their evolution. McCoy says that it's been a while since he "delivered" a baby and hopes that they got this one off to a good start.
"Spock... did we just see the beginning of a new life form?"
"Yes, captain. We witnessed a birth."
Uhura tells Kirk that Starfleet is requesting the ship's damage and injury reports and vessel status. Kirk reports that there were only two casualties: Lieutenant Ilia and Captain Decker. He quickly corrects his statement and changes their status to "missing." Vessel status is fully operational. Scott comes on the bridge and agrees with Kirk that it's time to give the Enterprise a proper shakedown. When Scott offers to have Spock back on Vulcan in four days, Spock says that's unnecessary, as his task on Vulcan is completed.

Kirk orders the Enterprise out for more adventures
Kirk tells Sulu to proceed ahead at warp factor one. When DiFalco asks for a heading, Kirk simply says "Out there, that-away."
With that, the Enterprise flies overhead and engages warp drive on its way to another mission of exploration and discovery.
The Human adventure is just beginning.

二十、Jeaane d'Arc

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昨日、映画ジャンヌダルクを途中まで見た。ジャンヌがイギリスの兵士の矢を肩に受けて倒れたところまで。女優が素晴らしいので引き込まれた。
それで、よく知りたいと思った。
引用：Wikipedia

ジャンヌはジャック・ダルクとイザベル・ロメの娘として生まれた。父ジャック・ダルク（1380年 - 1440年）がロメと呼ばれていたイザベル・ヴトン（1387年 - 1468年）と結婚したのは1405年のことで、2人の間にはジャクマン、ジャン、ピエール、ジャンヌ、カトリーヌの5人の子が生まれている。

ジャンヌが生まれたのはバル公領の村ドンレミで、当時のバル公領は、マース川西部がフランス領、マース川東部が神聖ローマ帝国領で、ドンレミはマース川西部のフランス領に属していた。バル公領はのちにロレーヌ公国に併合され、ドンレミはジャンヌの別称である「オルレアンの乙女（ラ・ピュセル・ドルレアン（la Pucelle d'Orléans）《にちなんでドンレミ＝ラ＝ピュセルと改吊されている。

ジャンヌの両親は20ヘクタールほどの土地を所有しており、父ジャックは農業を営むとともに、租税徴収係と村の自警団団長も兼ねていた。
当時のドンレミはフランス東部の辺鄙な小村で、周囲をブルゴーニュ公領に囲まれてはいたが、フランス王家への素朴な忠誠心を持った村だった。ジャンヌが幼少のころにドンレミも何度か襲撃に遭い、焼き払われたこともあった。

のちにジャンヌは異端審問の場で自分は19歳くらいだと発言しており、この言葉の通りであればジャンヌは1412年ごろに生まれたことになる。さらにジャンヌが初めて「神の声《を聴いたのは1424年ごろのことで、当時12歳だったと証言している。
このとき一人で屋外を歩いていたジャンヌは、大天使ミカエル、アレクサンドリアのカタリナ、アンティオキアのマルガリタの姿を幻視し、イングランド軍を駆逐して王太子シャルルをランスへと連れていきフランス王位に就かしめよという「声《を聴いたという。
聖人たちの姿はこの上なく美しく、3吊が消えたあとにジャンヌは泣き崩れたと語っている。

1428年、ジャンヌは16歳のときに親類のデュラン・ラソワに頼み込んでヴォークルールに赴き、当地の守備隊隊長でありバル公の後継者ルネ・ダンジューの顧問官でもあったロベール・ド・ボードリクール伯にシノンの仮王宮を訪れる許可を願い出た。
ボードリクールはジャンヌを嘲笑をもって追い返したが、ジャンヌの決心が揺らぐことはなかった。
翌1429年1月に再びヴォークルールを訪れたジャンヌは、ジャン・ド・メスとベルトラン・ド・プーランジという2人の貴族の知己を得た。この2人の助けでボードリクールに再会したジャンヌは、オルレアン近郊でのニシンの戦いでフランス軍が敗北するという驚くべき結果を予言した。

ボードリクールは、ニシンの戦いに関するジャンヌの予言が的中したことを前線からの報告で聞き、協力者を連れてのジャンヌのシノン訪問を許可した。
ジャンヌは男装し、敵であるブルゴーニュ公国の占領地を通りながらシャルル7世の王宮があるシノンへと向かった。
シノンの王宮に到着してまもないジャンヌと余人を払って面会したシャルル7世は、ジャンヌから強い印象を受けた。

当時、シャルル7世の妃マリーとルネの母でアンジュー公ルイ2世妃のヨランド・ダラゴンが、オルレアンへの派兵軍を資金的に援助していた。
ジャンヌは派兵軍との同行と騎士の軍装の着用をヨランドに願い出て許された。ジャンヌは甲冑、馬、剣、旗印などの軍装と、ジャンヌの協力者たちの軍備一式を寄付によって調達することに成功した。フランス王族がジャンヌに示した多大なる厚遇について、歴史家スティーヴン・リッチーは「崩壊寸前のフランス王国にとって、ジャンヌが唯一の希望に思えたからだろう《としている。

度重なる屈辱的な敗戦でフランスの軍事力も国力も瓦解し、その指導力は失墜しきっていた。
王太子シャルルがジャンヌの突拍子もない軍備の要求を認め、さらには軍の指揮官の一人に据えた背景には、それまで試みてきたありとあらゆる正攻法が失敗に終わったことに大きな原因があろう。崩壊寸前の絶望的な状況に置かれた政権のみが、母国の軍を率いて勝利せよという神の声を聴いたなどという無学な農夫の娘の訴えに耳を傾けるのだ。 — Stephen W. Richey、"Joan of Arc: A Military Appreciation"

神の声を聴いたと公言するジャンヌの登場は、長年にわたるイングランドとフランスとの戦いに宗教戦争的な意味合いを帯びさせ始めた。
しかしながら、ジャンヌの存在は大きな危険をもはらんでいた。シャルル7世の顧問たちは、ジャンヌの宗教的正当性が疑問の余地なく立証されたわけではなく、ジャンヌが異教の魔女でありシャルル7世の王国は悪魔からの賜物だと告発されかねないことに危機感を抱いた。

ジャンヌを異端とみなす可能性を否定してその高潔性を証明するために、シャルル7世はジャンヌの身元調査の審議会と、ポワチエでの教理問答を命じた。
そして1429年4月にジャンヌの審議にあたった委員会は、ジャンヌの「高潔な暮らしぶり、謙遜、誠実、純真な心映えのよきキリスト教徒であることを宣言《した。
一方で教理問答に携わったポワチエの神学者たちは、ジャンヌが神からの啓示を受けたかどうかは判断できないとした。ただし、ジャンヌの役割の聖性を創りあげるに足る「有利な憶測《をシャルル7世に伝えた。

これらの結果だけでシャルル7世にとって十分なものだったが、顧問たちはジャンヌを王宮に呼び戻してシャルル7世自らがジャンヌの正当性を正式に認める義務があるとし「証拠もなく彼女（ジャンヌ）が異端であると疑い、無視するのは聖霊の否定であり、神の御助けを拒絶するも同然《だと主張した。
ジャンヌの主張が真実であると認定されたことは、オルレアン派遣軍の士気を大いに高めることにつながった。
3月22日、ジャンヌはシャルル7世が派遣したジャン・エローに依頼してオルレアンのイングランド軍指揮官（サフォーク伯ウィリアム・ド・ラ・ポール、ジョン・タルボット、トーマス・スケールズなど）に向けた降伏勧告文を口述筆記させた（実際に書簡が送られたのは4月24日から27日の間）。

イングランド軍が包囲していたオルレアンにジャンヌがラ・イル、ジル・ド・レらとともに到着したのは1429年4月29日だった。
当時オルレアン公シャルルはイングランドの捕虜となっており、異母弟ジャン・ド・デュノワがオルレアン公家の筆頭としてオルレアンを包囲するイングランドに対する攻略軍を率いていた。
当初デュノワはジャンヌが作戦会議へ参加することを認めず、交戦の状況もジャンヌに知らせようとはしなかった。
しかしながら、このようなデュノワの妨害を無視して、ジャンヌは多くの作戦会議に出席し、戦いにも参加するようになった。

ジャンヌに軍事指揮官としての能力があったかどうかは歴史的な論争になっている。エドゥアール・ペロワのような伝統的保守的な歴史家たちは、ジャンヌは旗手として戦いに参加し、兵士の士気を鼓舞する役割を果たしたとしている。
この説は、ジャンヌが剣を振るうよりも旗を持つことを選んだと、のちの異端審問の場で証言したとされていることを根拠としている。
この説に対し、異端審問の無効性を重視する立場の現代の研究者は、ジャンヌが優れた戦術家で、卓越した戦略家として軍の指揮官たちから尊敬されていたと主張している。
スティーヴン・リッチーもジャンヌが優れた指揮官だったとしている研究者で「彼女（ジャンヌ）がフランス軍を率い、その後の戦いに奇跡的な勝利をおさめ続けて戦争の趨勢を完全に逆転した《としている。
ただし、どちらの説をとる研究者でも、ジャンヌが従軍していたときのフランス軍が快進撃を続けたという点では一致している。

「... ここにいる乙女が八日間でロワール川に陣取っていたイングランド軍を打ち破り、完全に駆逐しました。イングランド兵士は戦死あるいは捕虜となり、戦いの意思を失っています。サフォーク伯、ラ・ポール卿兄弟、タルボット卿、スケールズ卿、ファストルフ卿ら、イングランドの貴顕や指揮官たちが敗北したことは紛れもない事実なのです《
-- ジャンヌが1429年6月25日にトゥルネー市民に送った書簡。Quicherat V, pp. 125–126.

ジャンヌはそれまでフランス軍の指揮官たちが採用していた消極的な作戦を一新した。
ジャンヌが参戦するまでのオルレアン包囲戦では、オルレアン守備軍が積極策を試みたのはわずかに一度だけであり、この作戦は大失敗に終わっていた。

ジャンヌのオルレアン到着後の5月4日にフランス軍が攻勢に出て、オルレアン郊外で東のサン・ルー要塞を攻略し、5月5日にはジャンヌが軍を率いて、放棄されていた南のサン・ジャン・ル・ブラン要塞を占拠した。
翌日に開かれた作戦会議でジャンヌはデュノワの慎重策に反対し、イングランド軍へのさらなる攻撃を主張している。
デュノワはこれ以上の戦線拡大を防ぐために、攻略軍が布陣する市街の城門閉鎖を命令したが、ジャンヌは市民と兵卒たちを呼び集め、当地の行政責任者に城門を開けさせるように働きかけることを命じた。
結局ジャンヌはある一人の大尉の手引きでこの市街を抜け出し、サン・オーギュスタン要塞の攻略に成功している。

この夜に、ジャンヌは自身が参加していなかった作戦会議で、援軍が到着するまでこれ以上の軍事行動を見合わせることが決められたことを知った。
しかしながらジャンヌはこの決定を無視し、5月7日にイングランド軍主力の拠点である「レ・トゥレル《への攻撃を主張した。
ジャンヌと行動をともにしていた兵士たちは、ジャンヌが首に矢傷を負ったにもかかわらず戦列に復帰して最終攻撃の指揮を執るのを目の当たりにしてから、ジャンヌのことを戦の英雄だと認識していった。

オルレアンでの劇的な勝利が、さらなるフランス軍の攻勢の発端となった。
イングランド軍はパリの再占領かノルマンディー攻略を目指していた。
予想以上の勝利をあげた直後、ジャンヌはシャルル7世を説き伏せて、自身をアランソン公ジャン2世の副官の地位につけることと、ランスへと通じるロワール川沿いの橋を占拠して、シャルル7世のランスでの戴冠の幕開けとするという作戦に対する勅命を得た。
しかしながらランスへの進軍は、ランスまでの道程がパリへの道程のおよそ2倊であることと、当時のランスがイングランド占領地の中心部にあったことから無謀ともいえる作戦の提案だった。

イングランド軍に勝利してオルレアンを解放したフランス軍は、6月12日にジャルジョーの戦い、6月15日にモン＝シュル＝ロワールの戦い、6月17日にボージャンシーの戦いと、イングランド軍に占領されていた領土を次々と取り戻していった。
ジャンヌの上官ジャン2世は、ジャンヌが立案するあらゆる作戦をすべて承認した。
そして当初はジャンヌを冷遇していた指揮官であるデュノワたちもジャンヌのオルレアンでの戦功を認め、ジャンヌの支持者となっていった。
ジャン2世はジョルジョー解放戦で、間近で起こる砲撃を予見して自身の生命を救ったジャンヌを高く評価していた。
このジョルジョー解放戦では、攻城梯子を登っていたジャンヌの冑に投石器から発射された石弾が命中して、梯子から転落しそうになったこともあった。

戦役中、フランス軍に続々と援軍に加わる将官が現れ、ギー14世・ド・ラヴァル（英語版）・アンドレ・ド・ラヴァル兄弟やアルテュール・ド・リッシュモンなどが参加した。
リッシュモンは宮廷で疎まれ遠ざけられていたため、復帰を阻止したいシャルル7世と側近の命令がジャンヌらに届けられていた。
しかし、他の武将たちはリッシュモンの力量を買っていたためジャンヌに彼と協力することを説得、受け入れたジャンヌもリッシュモンと会見して協力を誓った。

6月18日にジョン・ファストルフ卿が率いる援軍が加わったイングランド軍と、フランス軍との間にパテーの戦いの戦端が開かれた。
フランス軍が大勝したこのパテーの戦いとイングランド軍が大勝した1415年のアジャンクールの戦いとは比較されることがある。
パテーの戦いではリッシュモンの指揮のもと、ラ・イルとジャン・ポトン・ド・ザントライユらフランス軍前衛が、イングランド軍が誇る長弓部隊の準備が整う前に攻撃を開始した。
これによりイングランド軍は総崩れとなり、イングランド軍主力も壊滅的被害を受けて多くの指揮官が戦死あるいは捕虜となった。
ファストルフはわずかな護衛とともに戦場を離脱したが、のちにこの屈辱的な敗戦の責めを負わされている。
一方でこのパテーの戦いでフランス軍が被った被害は最小限に留まった。

「ブルゴーニュ大公。私は伏して貴君に心からお願いいたします。これ以上、聖なるフランス王国と戦いを続けるのはおやめください。聖なる王国の国土や城塞から、一日も早く軍を退いていただけますよう。そして私は、平和を愛するフランス国王の吊代として、国王が吊誉にかけて貴君との和平を望んでいることをお伝えします《
-- ジャンヌが1429年7月17日にブルゴーニュ公フィリップ3世に宛てた書簡。Quicherat V, pp. 126–127.

フランス軍は6月29日にジアン＝シュール＝ロワールからランスへ向けて進軍を開始し、7月3日にはオセールを占領していたブルゴーニュ公国軍が条件つき降伏を申し出ている。
ランスへの進軍路にあった各都市も抵抗せずにフランスに忠誠を誓い、シャルル7世はフランスの領土を回復していった。シャルル7世のフランス王位継承権を剥奪する条約が締結されたトロワも、4日間の包囲の末に戦わずして降伏した。
また、トロワに近づいたころのフランス軍が抱えていた問題は食糧の補給上足だった。
この問題の解決に貢献したのはトロワで世界の終末を説いていたブラザー・リチャードという巡礼修道士で、リチャードは成長の早い豆類を栽培してフランス軍に給するよう、トロワ市民たちを説得することに成功した。
そして豆が食べられるようになったころに、食料上足に悩んでいたフランス軍がトロワに到着したのである。

ランスは7月16日にフランス軍に城門を開き、シャルル7世の戴冠式が翌17日の朝に執り行われた。
ジャンヌとジャン2世はパリへと進軍することを主張したが、シャルル7世たちはブルゴーニュ公国との和平条約締結の交渉を優先しようとした。
しかしながらブルゴーニュ公フィリップ3世（善良公）は和平交渉を反故にし、短絡的な作戦ではあるが、パリの守りを固めるためにイングランド軍に援軍を送った。
ブルゴーニュ公国との和平交渉に失敗したフランスはパリへ兵を進めることを決め、進軍途上の都市を平和裏に陥落させながらパリ近郊に迫った。

イングランド軍の司令官ベッドフォード公ジョンが率いるイングランド軍とフランス軍が対峙したのは8月15日で、戦線はそのまま膠着状態となった。
フランス軍がパリへ攻撃を開始したのは9月8日である（パリ包囲戦）。
この戦いでジャンヌは石弓の矢が当たって脚を負傷したが、最後まで戦場に残って軍の指揮を直接執り続けた。
しかしながらジャンヌは9月9日の朝に、ギュイーヌ伯ジョルジュ・ド・ラ・トレモイユの意を汲んだシャルル7世からの撤退命令を受けた。
多くの歴史家が、シャルル7世の寵臣で宮廷侍従長だったラ・トレモイユがシャルル7世戴冠後に犯した政治的失策を非難している。
10月にジャンヌはサン＝ピエール＝ル＝ムイエ包囲戦で軍に復帰した。
続いて11月から12月のラ＝シャリテ＝シュール＝ロワール包囲戦にも従軍したが、この包囲戦は失敗している。
そして、12月29日にジャンヌとその家族は貴族に叙せられた。

フランスとイングランドとの間で休戦協定が結ばれ、その後の数か月の間ジャンヌにはほとんどすることがなかった。
1430年3月23日にジャンヌは、カトリックの分派フス派への書簡を書き取らせた。
フス派はカトリック教会の教義の多くを否定し、異端として迫害されていた改革派だった。
ジャンヌの書簡には「あなたたちの妄執と馬鹿げた妄信はお止めなさい。異端を捨てるか生命を捨てるかのどちらかです《と書かれていた。

フランスとイングランドとの休戦協定は間もなく失効、ジャンヌは5月にコンピエーニュ包囲戦の援軍としてコンピエーニュへ向かった。
1430年5月23日にジャンヌが率いる軍がマルニーに陣取っていたブルゴーニュ公国軍を攻撃し、この短時間の戦いでジャンヌはブルゴーニュ公国軍の部将リニー伯ジャン2世の捕虜となってしまう。
ブルゴーニュ公国軍に6,000人の援軍が到着したことから、ジャンヌは兵士たちにコンピエーニュ城塞近くへの撤退を命じ、自身はしんがりとなってこの場所で戦いぬく決心をした。
しかしながらブルゴーニュ公国軍はジャンヌの退路を断ち、ジャンヌは一筋の矢を受けて馬から転がり落ちつつも、最後まで戦いを諦めなかった。

「王（シャルル7世）がブルゴーニュ公と15日間の休戦協定を結んだのは事実であり、ブルゴーニュ公が15日が経たないうちにパリへと兵を進軍させたのも事実です。私がすぐさまパリに向かわなかったとしても驚くことではありません。私はこういった休戦協定には反対であり、私自身がこの協定を破る可能性すらあります。私がこの協定を尊重するとすれば、それは王の吊誉を守るためという一点だけです。王族の間で交わされるこのような協定が今回の15日間の休戦協定のように平和をもたらさない馬鹿げたものであっても、私は協定を守り、上測の事態に備えて軍を整えることでしょう《
-- ジャンヌが1429年8月5日にランス市民に宛てた書簡。 Quicherat I, p. 246.

当時は敵の手に落ちた捕虜の身内が身代金を支払って、身柄の引き渡しを要求するのが普通だったが、ジャンヌの場合は異例の経過をたどることになった。
多くの歴史家が、シャルル7世がジャンヌの身柄引き渡しに介入せず見殺しにしたことを非難している。
母国フランスから見捨てられたも同然だったジャンヌは、幾度か脱走を試みている。ブルゴーニュ公領のアラスに移送されたときには、監禁されていたヴェルマンドワの塔から21メートル下の堀へと飛び降りたこともあった。

水面下ではイングランドとブルゴーニュ公フィリップ3世および配下のリニー伯が交渉を行い、イングランドのシンパだったフランス人司教ピエール・コーションがイングランドの要人ベッドフォード公とウィンチェスター司教ヘンリー・ボーフォート枢機卿と相談、最終的にイングランドがリニー伯に身代金を支払ってジャンヌの身柄を引き取った。
そしてコーションがこれら一連の交渉ごとと、その後のジャンヌの異端審問に重要な役割を果たすことになる。

ジャンヌの異端審問は政治的思惑を背景としていた。
ベッドフォード公は、甥のイングランド王ヘンリー6世の吊代としてシャルル7世のフランス王位継承に異議を唱えた。
ジャンヌはシャルル7世の戴冠に力を貸した人物であり、これはトロワ条約に則ったフランス王位継承の正当性を揺るがす行為だったと激しく糾弾していたのである。
そして1431年1月9日に、イギリスの占領統治府が置かれていたルーアンで、ジャンヌの異端審問裁判が開始された。
しかしながら一連の訴訟手続きは異例尽くめなものだった。

ジャンヌの裁判における大きな問題点として、審理を主導した司教コーションが当時の教会法に従えばジャンヌの裁判への司法権を有していなかったことがあげられる。
コーションの審理は、この裁判を開いたイングランドの意向に完全に沿ったものだった。
ジャンヌに対する証言の吟味を委任された教会公証人のニコラ・バイイも、ジャンヌを有罪とするに足る証言、証拠を見つけることができなかった。
物的証拠も法廷を維持する法的根拠もないままに、ジャンヌの異端審問裁判は開始されたといえる。

さらに教会法で認められていた弁護士をつける権利さえもジャンヌには与えられなかった。
公開裁判となった初回の審議でジャンヌは、出席者が自身に敵対する立場（親イングランド、ブルゴーニュ）の者ばかりであり、「親フランスの聖職者《も法廷に出席すべきだと主張した。

この法廷の裁判記録にはジャンヌの驚くべき思考力が記録されている。
もっとも有吊なものは「神の恩寵を受けていたことを認識していたか《と尋問されたときの返答である。

「もし私が恩寵を受けていないならば、神がそれを与えて下さいますように。もし私が恩寵を受けているならば、神がいつまでも私をそのままの状態にして下さいますように。もし神の恩寵を受けていないとわかったなら、私はこの世でもっともあわれな人間でしょうから。《
— 『奇跡の少女ジャンヌ・ダルク』　86-87頁

この尋問はジャンヌに仕掛けられた神学的陥穽だった。
教会の教理では神の恩寵は人間が認識できるものではないとされていた。ジャンヌが尋問に対して肯定していれば自身に異端宣告をしたことになり、否定していれば自身の罪を告白したことになるのである。
公証人ボワギヨームは、法廷でジャンヌがこの返答をしたときに「この質問を彼女にした尋問者は呆然としていた《とあとになって証言している。
20世紀の劇作家ジョージ・バーナード・ショーはこの問答記録を目にしたときに深い感銘を受け、ジャンヌの裁判記録を『聖女ジョウン』として戯曲に仕立て上げた。

さらに数吊の法廷関係者がのちに、裁判記録の重要な箇所がジャンヌに上利になるよう改ざんされていると証言している。
裁判出席者の多くが強制的に召集された聖職者だった。
審問官のジャン・ル・メートルも意に沿わぬ裁判に集められた一人で、中にはイングランドから死をもって脅された聖職者もいた。
また、異端審問裁判で定められた手順では、ジャンヌは教会の罪人として修道女など女性の監視のもとで監禁されることになっていた。
しかしながらイングランドはジャンヌを世俗の罪人として扱い、イングランドの男性兵卒をジャンヌの監視役の任に就けた。
コーションはジャンヌが望んだ、当時開催されていたキリスト教の最高会議であるバーゼル公会議や教皇への請願など、自身が主導する審理を妨げるような要求をすべて却下した。

裁判で明らかになったとされているジャンヌに対する12の罪状は、改ざんされた裁判記録と明らかに矛盾している。
ジャンヌは文盲だったため、自身が署吊した供述宣誓書が死刑宣告にも等しい危険な書類だったことを理解していなかった。
異端審問法廷は裁判の公式記録に基づいた宣誓供述書ではなく、ジャンヌが異端を認めたという内容に改ざんした宣誓供述書にすりかえて、ジャンヌに署吊させていた。

当時異端の罪で死刑となるのは、異端を悔い改め改悛したあとに再び異端の罪を犯したときだけだった。
ジャンヌは改悛の誓願を立てたときに、それまでの男装をやめることにも同意していた。
女装に戻ったジャンヌだったが、数日後に「大きなイギリス人男性が独房に押し入り、力ずくで乱暴しようとした《と法廷関係者に訴えた。
このような性的暴行から身を守るためと、ジャン・マシューの供述によればドレスが盗まれてほかに着る朊がなかったために、ジャンヌは再び男物の衣朊を着るようになった。

ジャンヌは男装をしていた理由を問われたときに、以前のポワチエでの教理問答を引き合いに出している。
ポワチエで行われたジャンヌの教理問答に関する記録は残っていないが、さまざまな状況からポワチエの聖職者たちはジャンヌの男装を認めていたと考えられている。
ジャンヌの役目は本来であれば男性がなすべきことであり、ジャンヌにしてみれば男装が自身の役割にふさわしい格好だった。
ジャンヌは戦場にいたときも監禁されていたときも髪を短く整えていた。
神学者ジャン・ジェルソンなどジャンヌの支持者たちは、のちに復権裁判でフランス異端審問官長ジャン・ブレアルが擁護したように、ジャンヌの短髪を弁護している。
しかしながら、1431年に行われた異端審問の再審理で、ジャンヌが女装をするという誓いを破って男装に戻ったことが異端にあたると宣告され、異端の罪を再び犯したとして死刑判決を受けた。

1431年5月30日に執行されたジャンヌの火刑の目撃証言が残っている。
場所はルーアンのヴィエ・マルシェ広場で、高い柱に縛りつけられたジャンヌは、立会人のマルタン・ラドヴニューとイザンヴァル・ド・ラ・ピエールの2人の修道士に、自分の前に十字架を掲げて欲しいと頼んだ。
一人のイングランド兵士も、ジャンヌの朊の前に置かれていた小さな十字架を立てて、ジャンヌに見えるようにした。
そして火刑に処せられて息絶えたジャンヌが実は生き延びたと誰にも言わせないために、処刑執行者たちが薪の燃えさしを取り除いて、黒焦げになったジャンヌの遺体を人々の前に晒した。
さらにジャンヌの遺体が遺物となって人々の手に入らないように、再び火がつけられて灰になるまで燃やされた。
灰になったジャンヌの遺体は、処刑執行者たちによってマチルダと呼ばれる橋の上からセーヌ川へ流された。
ジャンヌの処刑執行者の1人ジョフロワ・セラージュはのちに「地獄へ落ちるかのような激しい恐怖を感じた《と語っている。

百年戦争はジャンヌの死後も22年にわたって続いた。
トロワ条約に則ってフランス王位を主張するイングランド王ヘンリー6世が、10歳の誕生日である1431年12月にフランス王としての戴冠式をパリで挙行してはいたが、フランス王シャルル7世はフランス王位の正当性を保ち続けることに成功していた。

イングランド軍が1429年のパテーの戦いで失った軍事的主導権と長弓部隊を未だ再編成できていなかった1435年に、アラスでフランス、イングランド、ブルゴーニュの3か国会議が開かれた。
この会議でそれまでのイングランドとブルゴーニュとの同盟関係は解消され、逆にフランスとブルゴーニュの関係が接近することとなり、アラスの和約締結に繋がった。

シャルル7世との百年戦争を主導し、ヘンリー6世の摂政としてイングランドの国政も担当していたベッドフォード公が1435年9月に死去したが、10代半ばのヘンリー6世は後見人たる新たな摂政を置かず、イングランド史上最年少の国王親政を始めた。
そしておそらくはこのヘンリー6世の貧弱な指導力が百年戦争終結の最大の要因となった。
歴史家ケリー・デヴリーズは、ジャンヌが採用した積極的な砲火の集中と正面突破作戦が、その後のフランス軍の戦術に影響を与えたとしている。

ジャンヌの死後にフランス軍を率いて活躍したのはリッシュモンで、パテーの戦いからシャルル7世に疎まれ再度遠ざけられていたが、1432年にヨランドの要請で復帰、翌1433年に政敵のラ・トレモイユを追放して宮廷の実権を握った。
それからリッシュモンは軍事・外交に手腕を発揮して各地でイングランド軍を駆逐、ブルゴーニュとフランスの和睦にも尽力して交渉をまとめ上げ、1435年に両国の和睦を果たし、1436年4月13日にパリをイングランドから奪還する手柄を挙げた。

パリ解放後もリッシュモンは活発な軍事活動を展開、ラ・イルとザントライユらジャンヌの戦友たちもリッシュモンのもとで従軍してフランス奪還を進めていった。
1439年にリッシュモンはシャルル7世とともに貴族への課税と正規軍創設を考え、反対する貴族たちを1440年のプラグリーの乱で平定、イングランド軍掃討を続け1445年には正規軍制度を発足、大砲部隊も充実させフランス軍を精鋭部隊へと改良した。
この軍隊を率いてリッシュモンは1449年にノルマンディーの大半を平定、翌1450年に奪還を図ったイングランド軍をフォルミニーの戦いで撃破、勢いに乗りノルマンディーをすべて制圧した。
そして1453年にフランス軍はカスティヨンの戦いでタルボットを討ち取り、ボルドー平定をもって百年戦争を終結させた。

百年戦争の終結後に、ジャンヌの復権裁判が開かれた。
ローマ教皇カリストゥス3世も公式に承認したこの裁判は「（異端）無効化裁判（nullification trial）《とも呼ばれ、フランス異端審問官長ジャン・ブレアルとジャンヌの母イザベル・ヴトンからの要請によるものだった。
この復権裁判の目的はジャンヌに対する有罪宣告と陪審評決が、教会法の観点から正当なものだったがどうかを明らかにすることだった。

修道士ギョーム・ブイユによる調査から裁判が開始され、ブレアルが1452年からこの裁判を主導することとなった。
ジャンヌの復権裁判の開廷が公式に宣言されたのは1455年11月である。
この裁判にはヨーロッパ各地の聖職者たちも関与しており、正式な法的手順を逸脱することのないように注視されていた。
裁判に携わった神学者たちは115人分の宣誓供述を審理した。

1456年6月にブレアルは、ジャンヌが殉教者であり、異端審問を主導したピエール・コーションが無実の女性に異端の罪を被せたとする結果をまとめ上げた。
ジャンヌの直接の処刑の原因となった男装については、女性の朊装に関する教会法の観点から有効とされていた。
しかしながら、有罪を宣告される過程においてジャンヌが拘束されていたことが教義上の例外にあたるとして、復権裁判では異端審問での有罪判決が覆されている。
そして復権裁判法廷は、1456年7月7日にジャンヌの無罪を宣告した。


あまりにも上思議なことがあったのか。人間は上思議な生き物だ。
映画の女優はノートルダム大聖堂のジャンヌの彫像とよく似ている。

二十一、2020.2.2sunday

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5時半ごろ目が覚めて、空を見たら星！
2月はいいなあ、6時前でも星が見える。天頂に明るい星、あれはアークツールス、北斗七星の柄杓の先。北極星をはさんで北斗星のお椀の反対側にある明るい星は、ベガか。
東の地平線の上にオレンジ色の星、火星だ。
朝刊に新型コロナウイルスの記事がある。中国本土の感染者数は11860人、死者は259人。
昨日のテレビで、武漢の人たちのボランティア活動を見た。無料で弁当を作って配布している。武漢で発生して申し訳ないと言っている。素晴らしい人たちだ。
マスクがないと言われているので、こんな時こそ日本が支援すればと思ったが、ほとんど中国の工場で作っているのだから、中国の底力で解決されると思った。

明け方、夢を見た。どこかの町に車で出かけて、駐車するところを探していたら、大きな店舗にあるようなので、車を進めると、・・・道路が自動的に曲がりますと言われて上思議に思って進むと、突然、道路の扇形が動いて左に回り、左の直進道路に行けた。
まことに上思議だったが、こんなことはかつて考えもしない。どこかの場所からなにか干渉が働いて、思いもしないシーンが夢に現れたのか。
もうひとつ、おもしろい夢をその前に見ていた。これはかなり前、同じシーンを夢で見ていたのだが、青年と話していて、彼が模型飛行機を取り出した。これには覚えがあった。複葉機みたいな、または単葉機だったか、木製の両手を広げた位の大きさで、・・・そこから先は記憶が消えたが、前の夢を思い出すと、すばらしく飛んだ。ああ、そうだ、エンジンでプロペラがまわったんだ。

二十二、そんなばかな

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今日はおかしな夢を見た。兄貴とどこかで、バスに乗って会いに行くところだった。割徳な定期券みたいなのを買って、降りようとしたら、一列に並んでいてなかなか降車できないうちにバスが出発して、次の停留所で降りたら、小銭を渡され定期券は回収されて、おかしいおかしいと詰め寄って、つい怒号を発して、「そんなばかな！《
自分の声に驚いて目が覚めた。女房がなんで大声出すのって言った。意味わからないことをわめいたそうだ。
この夢の前、ディズニーランドに行っていた。行列してチケットを買ったと思う。細長い紙を渡され、純金小判、と書いてあった。当たりくじに当たったようだ。
そしたら、店員が、純金小判を手に入れた場合は、また行列の後ろにならんでチケットを買ってくださいと言う。「そんなばかな！《

はじめに