ピロリー
え？
ピロリー
あら！
［くにこ様、お手紙が届いております。］
あら、ユードラさん、ほんとにお久しぶり
［お久しぶりです。くにこ様も、お元気そうですね。まあ、かわいい赤ちゃん。おねえちゃんはしっかりしてえらいなあ］
ありがとう、長旅でちょっと疲れたかな
ピ
あれ？ 直ったみたい
ね、ここ、どこかしら
［くにこ様、どうなさったんですか？ 随分お帰りにならなかったからですね。］
［もうあれから、４年もたったんですものね］
ええ？ うっそー
あのね、えーと、ここ、インターニア？
［はい、くにこ様］
で、ここは、どこかしら
［女王様の宮殿の、くにこ様のお部屋です］
（ああ、あのマッキントッシュ城の女王様）
［女王様、ごきげんうるわしゅう］
え！ あっ、あの、ごきげんうるわしゅう存じます、陛下
「いいのよ、らくにらくに、おひさしぶりね、くにこさん」
「リミちゃん、おおきくなったわね。あら、かわいい赤ちゃん、お名前は？」
「ありがとうございます、陛下。アイアイと申します、陛下。」
とリミがいいました。
＜はじめまちて、へいか＞
「はい、はじめまして、アイアイさん」
＜ふちゅちゅかなあねですが、おめこぼちくだちゃい＞
「あらなにこの子、なま言って」
おねえさんのリミがアイアイの頭をこつんしました。
ヒュンといってなにかが目の前に飛んできました。コーヒーカップに乗ったかわいい赤ちゃんです。金ぴかの礼服を着ています。
＜＜「おまえには話し方というものをおしえてやらなくてはいかんな。あらなにこの子、なま言って、なんて言ってはいかんぞ。あらこのお方、生意気なことをおっしゃって、というもんじゃ。＞＞
（かわいい顔してるのにきついわね、この兵隊）
「あのー、おかしいと思います」
とリミおねえさんは抗議しました。
＜＜なにがかね。＞＞
「そんな言い方、おかしいわ」
＜＜それはだ、やっぱりおかしいと思います、でもそれもいいと思います、と言わなきゃいかん＞＞
＜ふちゅちゅかなあねをゆるちてくだちゃい、かっか＞
＜＜ふむ、おまえの妹に免じて許してやろうと思いますが、陛下？＞＞
「はい、そうしなさい、大臣」
＜＜年寄りを馬鹿にしてはいかんぞ。たぶん、生まれて間もないんだろう、もののしゃべり方もよくわからんとはな。では、陛下失礼いたします。＞＞
かわいい大臣は、怒っているのに、やっぱりかわいい顔をしてヒュンと向こうへ飛んでいきました。
女王陛下はにこにこしながら
「くにこさん、お手紙を読んでいいのよ」
「ありがとうございます、陛下」
-----------------------------------------------------------------------
某月５日（水）
我が娘よ、元気かな。また独り言であるぞ。
今日はＡＤＳＬなるものに挑戦したぞ。これは、と、いままでＩＳＤＮだったんだな、つまりデジタルだったのだが、またもとのアナログに変わって、なんと不思議なことにデジタルよりも超高速ときたもんだ。
plalaがお勧めのプロバイダだったので、取り扱い簡単がモットーのわたしとしては、即座に申し込んで今日、ユーザIDなどの通知が届いていた。
よくつながらないという風聞に不安を感じながら、ＮＴＴのマニュアルを慎重に読みつつ、まずＡＤＳＬモデムを電話端子に接続。今日が切替え日で、帰ってきたら電話が不通になっていたので電話線のつなぎ方を変えて、電話はひとまずオーケー。
カード無線ＬＡＮアダプタをＰＣにセットアップして、これは難なく終わったから、次にbuffaloの無線ルータの設定。難関かと心配したが説明書のとおり順調に進んで、通信成功。ここが一番大変と思っていた。
さていよいよインタネに接続だ。ルータの手順画面の説明にしたがってplalaのユーザＩＤとパスワードを入力して、いいぞいいぞと思いきや、「接続に失敗しました」、ときた。
おかしいなと再挑戦、またもだめ、え？そりゃそうだ、モデムとルータをつなげてないじゃないか。ありゃありゃ、ルータをモデムの横においてＬＡＮケーブルでつないで、接続。はい、接続成功です。オーケー。
さて晴れてだんなさんのＨＰにつなげてみたね。速いねこれは。
リミちゃんとアイアイの写真が高速に表示されるぞ、フムフム
今日は機嫌がいいので、も少し書きたいが、ま、急ぐこともないし、これで終わろうか
-----------------------------------------------------------------------
（おわり）